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2024/05/11

  • 校長より

「未だ来ないもの」(2024/05/11)

 生田の森は新緑の季節を迎えました。爽やかなみどりの風が校舎に流れ、授業をしていても昼食の時間も、思わず深呼吸してしまいたくなるような心地よさです。碧空のもと、新緑の木々に囲まれながらの開催となる来週末の運動会が、今からとても楽しみです。
 2年生の国語は、教科書(東京書籍)の巻頭にある「未来へ」(谷川俊太郎)の詩から始まりました。太古の昔から今日まで、そして「太陽が冷え切る」ような果てしない先へと続く、気の遠くなる様な月日の流れを詠った後、詩は次のようにまとめられています。

  人は限りないものを知ることはできない
  だが人はそれを生きることができる
  限りある日々の彼方を見つめて

  未だ来ないものを人は待ちながら創っていく
  誰もきみに未来を贈ることはできない
  何故ならきみが未来だから

 「限りないもの」を「生きる」とはどういうことなのでしょうか。2年生の皆さんはこの部分についてどう考えましたか。世界は、自分の知らないものや考えたこともないようなことで溢れています。それらの物事を自分で知ろうとしたり、考えようとしたりするか否かは自分次第ですが、触れてみることで自分の在り方が大きく変わることもあります。与えてもらうことを待つだけでは、なかなか自分の世界を広げることはできません。
 未だ来ない「自分だけの何か」をどう形づくっていくか。考える時間はたっぷりとあります。目の前のことに捕らわれて心がしぼんでいくような気持ちになった時には、窓の外の豊かな緑に目を向けて自分の心をほどいてあげることも大切です。焦らず、力まず、のびやかに過ごしていきましょう。

校長 野中 友規子
  • 1年生は仮入部が始まりました
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  • 真っ青な空の下で運動会の練習をしています!
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