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2023/07/10

  • 校長より

「僕の後ろに道はできる」(2023/07/10)

 本日は、生徒会主催の全校学活が行われました。
 「Signal=みちの景色」という基本方針にちなんで、自分たちの「今」がどのように拓かれているのか、学年を超えて議論するという試みです。
 本校では、これまでもたびたび全校学活が行われてきました。話題はその時々の状況により様々ですが、全校生徒が大ホールに集い、真剣に考えを深める時間であることに変わりありません。
 勇気をもって今の想いを発信すること、それをしっかりと受け止め考えること。本校が大事にしている姿勢が生徒たちの具体的な行動として表れているのを実感できる、教員にとっても楽しい時間です。

 会の中で、今現在の自分の信号の色や学校全体の信号はどうなっているのかを話し合い、1年生から3年生まで活発に意見交換が行われた後、興味深い議題に進みました。
 「なぜ赤信号に気付けないのか」という内容です。
 「自分一人の行動が、周りにどう影響するのか考えられないからこそルールやマナー違反に繋がってしまう」「1人ひとりが自由とどう向き合うか、覚悟が必要」「注意されたときに素直に改善しようと思えるように心構えが必要」等の意見が出されました。
 私が興味を持ったのは、次の意見です。
 「個人の赤信号に気付いても、自分を守る意識が働いて注意出来ないことが学校全体を赤信号にしている。声掛けして相手が変われなくても、自分自身は青になれるし、それらを総合すれば学校全体を黄色くらいには変化させられるのではないか」 なるほど! と思いました。

 このような時間は、クラスや学年単位の小さな話し合いの積み重ねによってはじめて可能になります。
 始めは地味で小さな一歩かもしれませんが、歩いてみなければその先には繋がりません。華やかな結果だけを求めていては、何事も成し得ないのです。
 これからの気の遠くなる様な遥かな道のりを、何を大事にしながら歩んでいくか。様々な刺激を受けて、1人ひとりが心に刻む1日となったことを願っています。

校長 野中 友規子
  • 全体学活の議事録
    全体学活の議事録
  • 全校生徒の前でしっかりと自分の意見を発表します
    全校生徒の前でしっかりと自分の意見を発表します