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2023/06/07

  • 中学校生活レポート

2年 歌舞伎鑑賞教室(2023/6/3)

2年生を対象として、歌舞伎鑑賞教室を行いました。
鑑賞教室にさきがけて、児玉竜一先生(早稲田大学教授・早稲田大学演劇博物館館長)から、歌舞伎を観るための事前講義をZoomでして頂きました。資料や実際の劇中の様子を見ながら歌舞伎の特色や見どころなどを大変丁寧に教えて頂きました。
当日は国立劇場にて「日本振袖始-八岐大蛇と素戔嗚尊-」を鑑賞しました。あでやかな岩長姫の舞いや分身した八岐大蛇と素戔嗚尊の大立ち回りなど見所満載の舞台で、はじめての歌舞伎鑑賞だった生徒もとても楽しめたようです。

生徒の感想

 私は歌舞伎についてほとんど知らず見たことがなかったので、今回の歌舞伎鑑賞教室を楽しみにしていた。また先日うかがった児玉先生による事前授業で歌舞伎の歴史などを学習し、とても興味がわいていた。

まず国立劇場に着くと、その大きさに圧倒された。最初は「歌舞伎のみかた」で歌舞伎の舞台装置や楽器を説明してくださった。実際に演技をしてくださったが、私が一番印象に残っていることは「ツケ」のあるなしで見得の印象が全く違うことである。ツケなしで演技をやっても迫力があったが、ツケの大きな音を加えることによって印象がガラッと変わり、余韻が残ると感じた。
上演が始まり、ツケ以外にも三味線などの楽器が加わると臨場感があふれていると感じられた。岩長姫が八岐大蛇に変化していく場面は優しく見える姫が人を食ってしまう妖怪に変わるというギャップがあったが、そこが見所であると感じた。また八岐大蛇は分身で再現されていて、とても自分のイメージと違って驚いた。「歌舞伎のみかた」で「人が分身となって出なくてもアバターなどで表現する方法もあるが、わざと分身で表現する」と説明があり、とても日本らしいと思った。華やかな衣装、隈取、様々な役者の方の表現を見ることができ、歌舞伎を見たことのない私にとって大きな経験となった。ほかの作品も見て歌舞伎について学びを深めたいと思った。

  • 「鏡獅子」の前で記念撮影
    「鏡獅子」の前で記念撮影
  • 劇場の中にいるだけでワクワク
    劇場の中にいるだけでワクワク