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2022/07/11

  • 教員リレーエッセイ

【7月】きっかけになる経験を

図書委員が作ってくれたひまわり。図書室にも夏がやってきました

もうすぐ夏休みですね!楽しみな一方、宿題が憂鬱…という話をよく聞きます。
実は夏休みの宿題は、大人になった"元・中学生"の人たちも経験しています。私が苦手だったのは、自由研究、読書感想文、朝顔の日々の観察などなど…。
何を、どこまで、どうやって取り組んだらいいのか、終わりや正解がわからなくて苦手でした。

けれど、そもそもこれらは終わりのあるものなのでしょうか?
宿題なので一旦形にしなくてはなりませんが、それは宿題の終わりであって「知ること」の終わりではありません。「まだまだ知りたい」という気持ちがあれば、宿題が終わった後も「知ること」は続きます。それがその後の自分の趣味になったり、将来を決めるきっかけになったりすることもあります。

宿題はきっかけ。提出は中間報告。自由研究などはこのような気持ちで取り組んだらどうだろうと「終わり」を探していた頃の私に伝えたいです。

とは言っても、こういう宿題が難しいことも事実。
この時期になると図書室には様々な相談が舞い込みます。

作者調べのために使いやすい本はどれですか。
年間研究の進め方を相談したいです。
歴史の宿題のコーナーはどこですか、などなど。

中でも私が一番考えさせられる質問は「何か面白い本はありませんか?」
あなたならこの質問にどう答えますか?

どれもこれが絶対に正解という回答はありません。今のあなたに必要なものを一緒に探しましょう。
「やらなくてはいけないもの」が、始めてみると「まだまだ終わらせたくないもの」になる。そのお手伝いをするために今日も図書室でお待ちしています。

図書室 久保