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2023/02/06

  • 校長より

「2月立春!新しい春に向かって…」(2023/02/06)

 2月1日・3日の入学試験も無事に終了しました。天候に恵まれたとはいえ、冷たい風の吹く中を早朝からご家族とご来校下さり、全力で試験問題に取り組んで下さった受験生の皆さん、本当によく頑張りました。きっと皆さん長い長い積み重ねの成果を全て本番に出し切った当日であったと思います。本校生徒たちも、受験生の皆さんの奮闘を応援していました。皆さんをお迎えする準備をしていた時に、生徒が「ぜひ私たちで受験生にメッセージを書きたい!頑張ってって思っている気持ちを届けたい!」と伝えにきました。早速思い思いのメッセージを書いた画用紙を貼った掲示板を試験当日入り口に立てました。入試の朝、それに気付いて読んでくださった方の頑張る力になっていたとしたら、とても嬉しいです。
 本校を選んで下さり受験して下さった全ての皆様に心からお礼申し上げると共に、中学校生活が始まる春に向かって、全ての方が期待に胸を膨らませて元気に前へ進んでいらっしゃることを応援しています。

 今日は告別講演記念講演会を行いました。104年前の1月29日、創立者の成瀬仁蔵は自分の死を悟り、「我が後継者に告ぐ」という告別講演を行いました。学園創立の協力者である大隈重信氏や渋沢栄一氏をはじめ沢山の学生教職員に、病身を押して力強く話し、その1か月後に逝きました。それを記念し講演会を毎年行っている本校ですが、今年は本校の卒業生である小室淑恵さんにご講演いただきました。小室さんは(株)ワーク・ライフバランス代表取締役社長として、2000社以上の企業へのコンサルティング実績を持つばかりでなく、国の「産業競争力会議」、民間議員等複数の公務を歴任なさっている方です。現在はご家族とシンガポールに住んでいらっしゃいますが、お忙しい帰国の機会をとらえて後輩たちへの講演会の時間を作ってくださいました。

 輝くオーラをまとった小室さんが壇上に登壇なさった途端に生徒たちは虜になり、「残業ゼロ社会の実現」の社会改革を信念とし実践していらした小室さんの自信溢れるお話に引き込まれていきました。ワークとライフは相乗効果、仕事と家庭・私生活は掛け算の関係、両方の充実あってこそ質の向上が果たせる。ライフイベントで制約を受けやすい女性は社会のリーダーに不向きだなんて思い込まずに、家族と笑顔で過ごしながら仕事に全力で取り組むことは決して夢ではない。女子校の生徒たちにとって、しなやかにしたたかに理想のワーク・ライフバランスを自分のものにしながらリーダーシップを発揮し、自分の夢やよりよい社会の実現に向け、「新しい春に向かって」歩んでいこうと決意できた講演。自分の人生のこれからに思いを馳せ、人生の北極星の見つけ方を教えていただいた講演でした。
 40年以上前から中学3年生にキャリア教室を企画して、各方面で活躍する卒業生とグループ会を持ってきた本校のキャリア教育を総括する、さらに新しい時代に進む意識を育てた今日の講演会でした。

 校長 椎野秀子
  • 在校生から受験生へメッセージ
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  • 告別講演記念講演会 弦楽合奏クラブの奏楽
    告別講演記念講演会 弦楽合奏クラブの奏楽