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2022/04/19

  • 校長より

「センサーを磨いて学んだ知識を生かし社会を良くする」(2022/04/19)

 西生田の森は、今春も様々な種類の桜がリレーしながら長く咲き続けました。121年前の目白の地にも4月20日に桜が咲いていた記録があります。
 入学式から10日が経った1年生、入学式で贈った万葉集「石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも」の和歌の通り、笑顔いっぱいに元気に萌え出ずる姿があります。生徒総会・新入生歓迎会で目の当たりにした3年生の凄さ大きさに驚きつつも、中学生としての自由と責任を知り意欲を掻き立てられた様子です。生徒会総務の打ち出した「自らあいさつ」の呼びかけが早くも浸透し始め、校舎内外で生徒から先に挨拶の言葉が届くことが多くなりました。目に見える変化があることに、生徒による自治活動の実践を実感します。
 4月20日は日本女子大学の創立記念日。日本女子大学の創立は1901年、今から121年前です。日本で初めての女子大学校と、現在の附属中高の前身である附属高等女学校が共に誕生した日。創立者成瀬仁蔵の、日本の社会を拓く、日本の女性の生き方を拓いていこうという革新的で強い信念に賛同した女性が集い、日本女子大学の歩みが始まり「120年後の今」があります。本日の創立記念式では、若いあなた方こそ伝統を誇りに、新しい人、新しい命そのものとして、新しい世界へ新しい挑戦をして、命輝やかせてと、話しました。
 創立記念式のご講演は、本学家政学部住居学科教授の薬袋奈美子先生が「身近な町の当たり前を問い直す~120年前の成瀬先生の思いを受けて~」の演題でお話くださり、「Think Globally, Act Locally. Think Locally, Act Globally.」と呼びかけ、「身近なことをきちんと体験して、身近な問題を考え、世界をよくしてください」と本学に脈々と続く精神を説き生徒を励ましてくださいました。ご自身もお嬢さんも附属中高の出身である薬袋先生ならではの、生徒への熱い思いが伝わってきました。
 生徒達は白ネクタイで式に臨み、クラス写真を撮り、ピンクの花咲くヤマボウシの記念植樹。お祝いのお饅頭も配られました。生徒の皆さん、自分の可能性を信じて、志高く新しい世界を拓いていく挑戦をしていきましょう。 

 校長 椎野 秀子
  • 創立記念式 弦楽合奏部による奏楽
    創立記念式 弦楽合奏部による奏楽
  • 初めてのクラス集合写真
    初めてのクラス集合写真