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2022/09/28

  • 中学校生活レポート

3年 目白で学ぶ1日(2022/9/20)

 9月20日に、3年生を対象にして「目白で学ぶ1日」が大学の目白キャンパスにて行われました。生徒は、自分の興味や関心に応じて選択した大学各学科の先生方による特別講義を、1人2講座受講しました。授業は専門的な内容でしたが、中学生にも親近感のあるテーマで分かりやすく解説してくださり、興味を持って受講することができました。一貫教育を身近に感じ、将来を見つめる良い機会となりました。

昼食は椿山荘へ移動して、「テーブルマナー研修」を行いました。近い将来役に立つであろうテーブルマナーについて、美味しい料理をいただきながらしっかりと2時間かけて学びました。

 

 以下は生徒の感想です。

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・今回、村岡先生から「スーパーコンピューターでミクロアドベンチャー」という題目でミクロとマクロをスパコンと計算科学で求めるというお話を伺いました。スパコンには多くの使命があり、どれもこれからを生きていくために必要な情報やエネルギーを担っていることを知り、改めて科学とスパコンの強い結びつきを感じました。普段とは異なる環境で、自分の興味ある講義を選び、将来の見方が広がり、難しくも面白いお話を伺うことができました。

 

・「『走れメロス』を英語で読む」という講義で、私は英語で人とコミュニケーションを取る面白さと難しさを知りました。現代では便利に人と話すための物を開発されていて、それを利用すれば誰でも簡単に日本語が通じない人たちと会話することが出来ます。この講義で特に心に残ったのは、英語と日本語は1対1で必ず対応しているのではないということです。訳し方は様々あり、自分の伝えたいことのニュアンス1つ1つを大切にしなければならないのだという難しさを改めて実感しました。

 

・経済学の中で主に行動経済学についてのお話を伺いました。特に印象に残ったのは、「アンカリングのヒューリスティック」と「セイリアンス」です。「アンカリングのヒューリスティック」というのは事前に見た数字や言葉が強く印象に残り、後の判断に大きな影響を及ぼすこと。これは凄く納得できる人間心理だと思うとともに、アンケートなどを取る際に注意しなければならない事項の一つだと気づかされました。また無意識のうちに人間は目立つものに焦点を当てているという心理の「セイリアンス」からは、これから学校内でポスターを製作する際ポイントになる考え方であると、多くの学びを得ることが出来たと感じています。

 

・「ボヴァリー夫人」は私のおばが大好きな作品なので、今回の講義はとても面白いものでした。19世紀のフランスは様々な小説が生まれたときであり、この「ボヴァリー夫人」は特に時代を代表する作品でギュスターヴ・フロベールの代表作でもあります。社会への皮肉や批判、現実的ではないことを嫌ったフロベールの作品は唯一無二の面白さや深さをかもしだしている、と気づかされました。

 

  • スーパーコンピューターでミクロアドベンチャー(理学部数物情報科  村岡 梓先生)
  • 「走れメロス」を英語で読む(文学部英文学科 佐藤 和哉先生)
    「走れメロス」を英語で読む(文学部英文学科 佐藤 和哉先生)
  • 経済学を学ぶ(家政学部家政経済学科 福山 博文先生)
  • 小説『ボヴァリー夫人』を読み解く—文学・19世紀のフランス社会と現代・女性(人間社会学部文化学科 高井 奈緒先生)
  • テーブルマナー講習会
    テーブルマナー講習会
  • 司会も生徒が行いました!