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2021/11/15

  • 中学校生活レポート

1年 アサーション講演会(2021/011/09)

    119日、1年生は総合的な学習の時間で学んできた「アサーション」のまとめの講演を 日本女子大学人間社会学部社会福祉学科 小山 聡子教授 にしていただきました。小山先生はソーシャルワークを専門としていらっしゃいます。日本女子大学は2024年からトランスジェンダー学生受け入れに向けて準備していますが、その責任者で、日々先生は色々な立場の人が暮らしやすい学校になるように活動されています。

 生徒の「はじめの言葉」より(抜粋)

「私達は二学期、アサーション権を知り、知らなかった権利に驚き過去の自分を振り返りました。今迄の体験とアサーションをつなげ、物事を考える力を身につけました。さまざまな立場に立って言葉を選ぶことで私達は発する言葉の重さやこれからの人間関係を考え、自分らしい表現の仕方を見つけることができました。これらは私達の将来において重要なスキルになっていくのでしょう。今日の講演で今までの学びが私達の中でより深まり、日常生活で活かせるよう、心に残る日にしたいです。」
この言葉からわかるように一人ひとりの生徒がアサーションの講演会に意欲を持って参加しました。

 今日の講演は前半が「13歳だった自分へ」という内容で、先生がご自身の中学1年時の日記帳を読みながら、当時人付き合いで傷ついたことについてお話ししてくださいました。急速な身体と心が成長する思春期の入口で戸惑っていた先生のお話はまるで今、自分が体験しているかのような迫力がありました。人と摩擦が起きた時には、「自分はどう思うか?」「それは何故か?」と自分の気持ちを言語化して自分を認めていくのがアサーションの第一歩です。そして相手の気持ちも考えて、自分も人も大切にすることです。「皆さんの中に自分を変だと思う人はいますか?私は自分だけ変な人間なのではないかと悩んでいたけれど、思ったほどの変な大人にはなっていない、ということを伝えたい。」とお話ししてくださいました。
 後半は「自分も人も大切にするワークショップ」をおこないました。アサーションは、例えば球技を練習して技術を習得するようにアサーションにも練習が必要です。人を傷つける、自分が傷つく、そうならないにこしたことはありませんがこのワークショップの体験で「傷つくとどういう気持ちになるか」が心と身体でわかる、という体験ができました。ゲームであっても、味わう気持ちはリアルな物です。遊びの中で断る体験をしてリアルな気持ちを安全な場で体験しました。自分が傷ついたら、人を傷つけたらどうするか?傷ついても回復できる。そして、傷つけたら「ごめんなさい」と言おう。私達の心は回復することも人間関係を修復することもできるのです。
 この日、1年生は先生のお話で良いまとめをすることができました。

  • 日本女子大学 人間社会学部 社会福祉学科 小山聡子 教授
  • ご自身の13歳の時の日記を読みながら講演は進みました。
  • ワークショップ「呼吸法」
  • ワークショップ 「互いを感じる遊び」
  • ワークショップ「主人と従者」
  • ワークショップ「Yes man No man」