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2021/09/18

  • 教員リレーエッセイ

【9月】読書の秋

まだ整理されていないカメラロールより
まだ整理されていないカメラロールより

 夏休みが終わり、生徒たちの休み中の報告を聞きました。じゃんけん必勝法を研究した生徒、かき氷のシロップのベストな組み合わせを発見した生徒、お家で過ごすことが多かった夏休みでしたが、それぞれ楽しい時間を過ごしたようです。
 私はこの夏休み、読書を楽しみました。そのうちの1冊が朝倉宏景著『あめつちのうた』です。このお話は、阪神園芸という会社に就職をし、甲子園球場のグラウンドキーパーとして働くことになった主人公の成長物語です。美しく、雨にも強い甲子園球場を守る、阪神園芸の方々の努力と技が描かれています。この小説を読んでいたのと同じ時期に、夏の高校野球が行われていました。今年の高校野球は、何度も雨に見舞われました。その中で、水たまりのできているグラウンドを、野球のできる状態まで整える阪神園芸の方々の姿がテレビに映し出されていました。高校野球は大好きで、毎年テレビで応援をしているのですが、今年はその姿に目が釘付けになりました。
 見ているのに見えていないものが、世の中にはまだまだたくさんあります。その見えていなかったものが見えるようになるのも、読書の魅力の1つだと今回改めて感じました。これから、読書の秋がやってきます。たくさんの本と出会い、世の中を見る目を養う、そんな季節にできればと思います。

 
 
社会科 馬場