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2021/07/07

  • 校長より

1学期のまとめ「七夕に願いを込めて・・・」(7月7日号)

校地に大きなユリが咲き始めました。ユリはある日突然大きく咲くので、家人と散歩しながら、あちこちの庭に咲く姿を見つけて「今年もユリ星人がやってきたわ」と風情なく声を立てました。夏目漱石がお気に入りの百合の花、本来なら昨年3年生との授業を懐かしく思い出し、『夢十夜』の第一夜の百合の花の美しさにしみじみと思いを馳せてしかるべきでした・・・
さて学校は期末テストを終え、昨日から学期末時間割でテスト返しや学年・学級活動の授業です。1学期生活のまとめを、身の回りの自分事だけのまとめで終わらせず、例えば熱海の土石流災害を他人事と思わず自然災害について考えたり、2020オリンピックについて意見を持ったり等、視野広く関心をもって、様々なことに中学生としての主張を育ててほしいと願っています。
生徒会総務は自治会室前に大きな笹を用意し、七夕の短冊飾りを皆に呼びかけました。今年は「コロナが収まったらやりたいこと」をテーマにして、思い思いの願いを書いた短冊が飾られました。短冊には「もみじ劇場でお弁当が食べたい!」「1年で行くはずだった軽井沢へクラスの人と行ってみたい。軽井沢三泉寮生活したい。」「十月祭で観客ありのマスクなしの通常の舞台をやること」「外国旅行に行けますように」「推しのライブに行きたい」「我慢や制約のない学校生活の中で、コロナ禍で出来なくなってしまった経験を取り戻したい」と、本当に「その通り!」という願いが書かれ、笹に揺れていました。ずっと我慢を強いられている、それでも楽しそうにしていた生徒たちの健気なコロナ感染予防生活。小さな短冊に込められた、大きな願いを少しでも実現できるような2学期であることを祈らずにいられません。
中学生の皆さん、あなたの心が晴れるひと時を工夫したり、なぜか鬱々とする気持ちを我慢せずにゆっくり誰かとお話してみる時間を設けたりと、「小さな心のお休み時間」を作って、心をリフレッシュさせてください。学期末、図書室で夏休みに読む本を見つけたり、担任の先生との面接でお話しする時間もどうぞ大切にしてください。

校長  椎野秀子

  • 校地に咲いたユリ
    校地に咲いたユリ
  • 自治会室前の笹
    自治会室前の笹