コンテンツ

2021/06/22

  • 校長より

この学園に学ぶこと「もっと学びたいという強い意志」(6月22日号)

鬱陶しい梅雨にせめて紫陽花をと、主のいなくなった大学校舎の裏手に摘んで、花挿す朝が続きます。
先週土曜日の「オープンスクール生徒による説明会」にはたくさんの方が来てくださいました。お客様に感謝申し上げると共に、初の企画を立案運営し、全て担った有志生徒達に大きな拍手を送ります。
そして今週は、本学園ならではの日が続きます。6月23日は創立者成瀬先生のお誕生日。1年生は総合“SCHOOL☆TIME”で「わたくしたちの学校」を読み、創立者や三綱領について学び、例年なら軽井沢三泉寮生活に繋げます。今年は、附属豊明小学校6年生が授業見学に来てくれる日が誕生日に重なりました。そして24日は学園一貫教育研究集会。幼稚園から大学までの教職員が一堂に会し(今年はZoomですが)講演や話し合いを行います。これらの行事こそ、創立当初から120年間一貫教育を実践してきた学園の証です。
さらに大学同窓会の桜楓会からは毎月「桜楓新報」が届きます。6月最新号の1面は、目白キャンパスの創立記念式と新館落成式を伝える記事。桜楓会は、大学創立2年後には組織され、翌年第一回卒業式翌日に設立しました。学生たちの「もっと学びたい」という強い意志を成瀬校長が受け止め、卒業後も学び続け社会に貢献する生涯教育の実践が続いて117年。「時代を超え今に繋がる創立者の卓見に驚くばかり」と高野晴代桜楓会理事長の挨拶記事。そして4面には、あの「女性が多い会議は時間がかかる」発言を受け、「わきまえない女性になろう。批判を恐れず、おかしいと思ったことを自分の意見として発言できる女性たちが、これからの日本の社会を変える原動力になるのでは」という大沢真知子名誉教授のコラム記事もあります。
そうなのです。本学園で学ぶということは、「もっと学びたい!」という向学心を自分の中に育てることであり、社会のありようを自分の目でとらえ意見を発信していく姿勢を育てることなのです。120年間毎日呼吸するように紡ぎ続けてきた本学の「学ぶ意志」を、中学生も確かに育てていると、堂々たるオープンスクール生徒による説明会を見守りながら感じたものでした。

校長  椎野秀子
  • オープンスクール
    オープンスクール
  • 桜楓新報
    桜楓新報