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2021/04/30

  • 校長より

1年、2年、3年生と・・・(4月30日号)

正門から校舎を巡る坂道には、学園のシンボルツリーの桜と楓の木が交互に植わっています。この時期、見上げた楓若葉から差す木洩れ日は、幸せ気分を運んできてくれます。

新年度は全校生徒に向けて話す機会が沢山ありますが、学年毎の会は、学年に合わせた話が直に伝わるので、とても楽しく私も力が入ります。そして今週は、そんな学年毎の会が続きました。
最初は27日(火)、3年生進学の話。本校はもちろん一貫教育校ですが、中学校・高等学校3年ずつの区切りをもって生活しています。学年で10名程が他校に高校進学しますが、附属高等学校に進学する240名余の生徒にとっても将来を考える節目として、自分のあり方に向き合い主体的に附属高等学校に進学してほしいと思います。意思をもって自分を育て自分を活かしていく環境として選んでほしい。人生は選択の連続ながら、真摯に選んだ「最良だと今考えること」の点が、やがて線となって繋がり、自分らしい人生を紡げる人になってほしい。受験に縛られない本校だからこそ、今をしっかり見つめ自分をとらえる目と10年後の自分と社会を想像して遠くをとらえる目とを持つ中学生であってほしいと願います。
翌28日(水)は3学年がそれぞれ特別プログラムで過ごす一日。この学年全員の時間割とは別に、2年生には有志参加の「朝のお散歩」企画がありました。昨年は入学式もなく理科のオンライン授業では春の植物を実際に観察できなかった2年生、お散歩しながら植物を見て歩こうという理科教員からの企画です。私も2年生と一緒に楽しいおしゃべりをしつつ朝のひと時を過ごし、楚々と咲く貴重な金蘭まで観察しました。
そして今日30日(金)。目白キャンパスを訪れ創立者の墓前で決意を伝える行事が延期になった1年生に、成瀬先生と校風について話しました。自発的に学ぶ意欲を育てる学校、自分を見つめる姿勢を育てる学校の生徒としての自覚ができた様子。「自分の良いところを磨いていけば、きっとあなたの良さに共鳴してくれる人が現れます。じっくり友人関係を育てましょう、互いの一人の時間を認め合うことのできる関係を目指してください。」と伝えました。小さな蕾たちは、時間をかけて個性豊かな花を咲かせ合うことでしょう。

校長 椎野秀子

  • 3年生へ 進学の話
    3年生へ 進学の話
  • 朝のお散歩
    朝のお散歩