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2021/03/18
- 校長より
この1年間を振り返って
これほど不安な思いで過ごした1年間はありませんでした。新型コロナウイルスのニュースばかり報道され、人々が心配のあまり他人の行動を監視し、感染者を責める風潮まで起きたのは悲しいことでした。
しかし「今まではできたのに」と残念がる大人に比べて、生徒は現実を受け入れ、前向きに生活できていたように思います。「あれができなかった」という減点法ではなく、「あれができたね、これもできたね」という加点法で頼もしく過ごしている生徒から学ぶことの多い1年間でした。
残念だったのは、保護者の皆さまに学校にお越しいただく機会が少なかったことです。やはり、運動会や文化祭にお越し頂いたり、担任と直接に顔を合わせてお話したりすることは大切です。来年度はぜひ保護者の皆さまに学校へ足をお運びいただき、お嬢様の過ごしている学校をさらに良く知っていただきたいものです。
さて、今年は教員の会議が長時間にわたったことは言うまでもありません。熟慮の末に方向性を出しても、当然のことながら、賛同と、厳しいご意見の両方を頂戴しました。何が正解かわからず、本当に難しい判断を迫られる毎日でした。
今回のコロナ禍の経験が近い将来には思い出話になるのか、それとも次なる波が来て、次々と新たな対応を迫られるのか見当もつきません。しかし、「制限された環境の中でも、私たちはけっこうやれるものだ」と、心の緊張をほぐすことも大切だと思います。ともに明るく前進してまいりましょう。
今年度も本校ホームページをご覧くださいましてありがとうございました。
校長 町 妙子
