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2020/04/03
- 校長より
新年度にあたって(2020/4/3)
今年の桜はいつもと同じようにきれいに咲いているのに、あまり見向かれず、気の毒な春となりました。「ひさかたの光のどけき春の日に・・・」や「世の中にたえて桜のなかりせば・・・」という和歌を調べてみてください。日本人は昔から桜の開花や、桜の花の散ってしまう様子に心を揺さぶられてきました。現代でも例年ならば桜の花のニュースが大きく扱われる時期です。しかし今年は新型コロナウイルス感染拡大のニュースばかりです。私たちの心は平和な時と今年とはなんと違うのでしょう。
4月になれば生徒の皆さんの中学校生活も開始できる、と期待していましたが、新型コロナウイルス感染はまだまだ終息の見通しが立ちません。
そこで、今週末から来週にかけて新入生・在校生のご家庭に教科書類の全部あるいは一部をお送りしました。新しい教科書を気持ち新たに一ページずつ開いてみてください。本校の授業の特徴である、教室で意見を交換し合いながら進める授業に比べ、寂しく、また能率も上がらないかもしれませんが、じっくりと教材を眺めて、できそうな部分には挑戦してみてください。
また、現在、本校教員はオンラインで生徒の皆さんに日頃の授業に代わる形の情報提供が出来ないかと大急ぎで模索しています。また、ホームページ上の「生活レポート」にも校長・教頭から週に一度メッセージを発信しています。
一方、本校の学校生活にはもう一つの大切な要素があります。それは自治活動です。もう少し簡単に言えば「友達との交流」です。同年代の友人と仲良くおしゃべりしたり、時には意見を戦わせたりすることも生徒の皆さんにとって必要不可欠なことです。現時点ではそれがほぼ不可能な状況になっていることを大変残念に思います。
会って、お互いの顔を見て話せない状況は続きますが、だからといって、メールなどの交流ばかりだと誤解が生じやすい心配があります。時には電話でお互いの声を聴いてみるのもよいかもしれません。どうぞ、いろいろと工夫をしてみてください。
現時点では始業式を4月14日、入学式を4月15日に予定しておりますが、来週改めてご連絡いたします。どうぞ、健康に気を付けてお過ごしください。