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2025/08/16
- 高校生活レポート
特別講座【知の泉】「現代社会を見つめる① 難民問題について考える」(2025/7/5)
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講義の様子 -
今年度のチラシ -
配布資料
7月5日(土)、難民支援協会の代表理事として難民支援の第一線で活躍されている石川えり先生をお迎えし、世界の諸地域で発生している難民や日本における支援の現状についてお話を伺いました。難民の方々が、生き延びるために大きな覚悟をもって決断し、必死な思いで日本に足を踏み入れること、踏み入れた後に社会になじむために継続的な支援が必須であることなど、単なる数字やデータでなく、具体的な事例を多く伺い、大変貴重な機会になりました。難民問題に関わるようになった経緯などキャリア形成に関わるお話も伺え、生徒の質問にも一つ一つ丁寧に答えてくださり、大変実りある時間となりました。この後は小論文を書き、添削指導を経て文集にまとめていきます。
生徒の感想:1年生(抜粋)
- 今回、私は困っている人を支援すべきだという立場に立ちながらも、現実には受け入れや共生には多くの困難が伴うということを理解することができた。そして、「だから受け入れない」と結論づけるのではなく、「どうすれば共に暮らしていけるのか」を模索する姿勢が必要ではないかと考えた。
- 集団殺戮などは身近に考えられるものではないと思ってしまっていた。しかし今回お話を伺って、憎悪のピラミッドが身近な問題から始まってしまうことを理解した。ちょっとした偏見が差別に繋がり、へイトスピーチ、そしてジェノサイドへ至ってしまうと考えると恐ろしい。私は、皆が幼少期から国際色が豊かな環境で過ごし、偏見や差別意識を無くしていく必要があると思う。人のアイデンティティを国籍や肌の色で捉えるのではなく、自分と同じ一人の人間として共に向き合っていくことが大切なのではないかと考える。