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2024/05/25
- 校長より
青葉眩しい皐月の日々 ~地域研究旅行・遠足・運動会を行いました~
「ホーホケキョ」—— 鶯のさえずりが新緑鮮やかな生田の森に響き渡る清々しい季節となりました。入学・進級による期待と不安の両方を抱えて2024年度をスタートさせた生徒達は、早2か月の日々を過ごしてきました。今や、新しい仲間との楽しそうな語らい、運動会の練習に皆で取り組み励まし合う様子、笑顔溢れる昼食風景など、生徒達の伸びやかな姿を校内のあちらこちらで見かけます。
3年生は5月7日から4つのコース(山陽・関西コース、山陽・四国・関西コース、北九州・山口コース、北海道コース)に分かれて地域研究旅行を実施しました。広島の原爆ドームや長崎原爆資料館を訪れて修学講習を受け、想像を遥かに超えた戦争の悲惨さを実感した生徒、北海道ウポポイ(民族共生象徴空間)でアイヌ民族の文化を学び、差別のない多様性に富む社会を築き上げていく必要性を痛感した生徒、大自然との出会いや訪れた地域の方々からの温かいおもてなしにより、謙虚さと感謝の気持ちを抱いた生徒——日常生活から離れた4泊5日、自ら選んだ研究テーマに基づくプレ・レポートを活かし、知見を広め思索を深めながら、学年の仲間と楽しくも充実した旅となったようです。
5月10日、1・2 年生は遠足に出かけました。2 年生はさがみ湖プレジャーフォレストで新しいクラスメイトとバーベキューをしながら親交を深めました。1年生は八景島シーパラダイスにて水族館やアトラクションをクラスメイトと巡り、入学以来の緊張もほぐれたようです。
本日(5月25日)は、運動会を行いました。応援発表は前日(5月24日)にグラウンドで披露されました。3年生を中心とする各クラスの応援団は、応援テーマを決め、応援歌を作り、応援衣装もデザインから裁縫まですべて自分たちで担い、大道具を制作し、ダンスの振り付けもみんなで考えて、一生懸命練習してきました。8色のクラスカラーが青空の下に映え、応援団の魅力溢れるパフォーマンスに惹きつけられました。そして本日、運動会本番を迎えました。
創立当初、日本女子大学校の運動会は第3代校長渋沢栄一の別邸(飛鳥山)の庭で開催されました。脈々と受け継がれてきた伝統ある運動会、今年度も運動会実行委員会(各クラス体育部長)の生徒達が中心となって、話し合い計画し準備を重ね、全校生徒が何らかの係(トラック係、会場係、審判係、受付係、清掃係等)について運営を支えてきました。爽やかな五月晴れのもと、万緑に包まれたグラウンドに全校生徒が集い、互いを応援し、勝って笑顔がはじけ、負けて悔しい涙をぬぐい——まさにここ生田の「山」が動かんとする一日となりました。
様々なことに挑戦し、時にうまくいかないことを経験しながらも、常に立ち上がり力をつけていく生徒達——生田の森の青葉若葉を吹き渡る爽やかな風を感じながら、これから更に楽しくも実りある日々となりますよう願っています。