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今春は寒の戻りの影響で、生田の森のソメイヨシノやオオシマザクラはゆっくりと開花し、始業式・入学式に登校する生徒を華やかに迎えています。2024年度が始まりました。

昨日（4月8日）は第2学年・第3学年に進級した生徒達が一堂に会し始業式を行いました。様々な困難が折り重なって解決の糸口を容易には見いだせない現代社会にあって、「自治」の力が再認識されています。謙虚に学び続ける探求心と他人の尊厳を決して傷つけない気概を持って、対話を続け、必要な時にはいつでも助け合っていく姿勢を保ち、「自治と自由の花咲かす」（本校『学生歌』の歌詞より）学校であり続けたい思いを生徒達に伝えました。

本日（4月9日）は第79回入学式を挙行しました。中学時代に色々な経験を積み、先行きが不透明で将来の予測が困難な時代のもどかしさを感じていると思われる今年の新入生は、立ち尽くしているだけでは、物事が解決しないことを自覚しているようです。私達は皆幸せになる権利があることを踏まえ、創立者成瀬仁蔵の遺した三綱領「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」を学校生活の中でどのように実践していくことができるか —— これからの3年間、生田の森の自然に包まれ、勉学に励み、人間性を磨いて、愛し愛され信頼される人に成長していくことを願っています。

すでに本校HPでもお知らせの通り、3月29日に順天堂大学と本校が高大連携に関する協定を締結いたしました。今年度早速、順天堂大学の先生方による特別授業や【知の泉】での特別講座が予定されています。このような教科の授業とは別の「プラスαの学び」を通して、生徒が学びの裾野を広げ、将来の夢や希望を叶えるために科学的探究心や知的好奇心を育んでいくことを期待しています。

校舎前、自治会園芸部の生徒達が植えたチューリップが色鮮やかに咲き誇り、心が和みます。生徒達にとって「生田　生田　わがふるさと」（本校『学生歌』の歌詞より）と振り返ることのできる充実した日々となるよう、教職員一同努めてまいります。今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。