トピックス

2024/09/10

  • 高校生活レポート

特別講座【知の泉】夏の講座(2024/7~)

  • 「小論文講座」募集チラシ
  • 「TOEIC対策講座」のテキスト
  • 「数学を究める」受講風景
  • 「データサイエンス」受講風景
  • 「聴覚障害」受講風景

特別講座「知の泉」では、この夏休み、「自己を見つめて㏚!~小論文対策講座~」「TOEIC対策講座」「数学を究める」「データサイエンス入門」「現代社会を見つめる:聴覚障害を生きる」の5講座が開かれました。学年に関係なく、多くの生徒が日ごろの授業とは異なる学びを通して成長の機会を得ることができました。

「自己を見つめて㏚!~小論文対策講座~」(オンライン)

7月16日~17日
各学年に分かれて映像配信の形式で講義は行われました。小論文の書き方の基礎から、より良い小論文とは何か、小論文の問題にもふれながら学びました。その後、各自が実際に小論文を作成しました。今後、担当講師による添削を受ける予定です。
2日間にわたる講座を通して、生徒たちは論理的な文章を書く力を養うことができたようです。

「TOEIC対策オンライン講座」 

7月29日~ 31日
本講座では、TOEIC L&R (Listening & Reading) Testについて学び、学習法や日常英会話での活用法をオンラインで学びます。そして、講座で学んだことをアクティビティや個別オンライン英会話レッスン(2回)で実践することでスキルを定着させます。10人弱の小グループで学ぶため講義だけでなく、講師とのやりとやりとりも非常に多く充実した内容となりました。3日間、計15時間にわたる講座でしたが、生徒たちは積極的に授業に参加し力をつけることができたようです。

感想

  • グループ人数もちょうどよく、大人数が苦手な私でも少しだけ緊張がほぐれました。
  • 英語だけでコミュニケーションをとるので、わからない単語や間違っていた発音があった時に英語で分かりやすく説明していただけて、実際にネイティブスピーカーの発音を聞き取る練習になり、よかったです。とても楽しかったです。もっと長く、プライベートレッスンを受けたいと思いました。
  • TOEIC対策だけでなく普段の英語でも使えそうなことが多く知ることができてとても良かったです。
  • 英語の勉強なので、講義がメインなのかと思っていましたが、実際はペアワークや「〇〇さんはどう思いますか?」などと聞いてくださることが多く、積極的に授業に参加することができました。分からないまま授業が進むことが無かったので、この講座に参加して本当に良かったと思いました。

「数学を究める」

8月19日~21日
「大学への数学」をはじめ多方面で活躍し、指導経験が豊富で実力も熱意もある中里先生に3日間計15時間に渡る集中講義を行っていただきました。内容は順列・組み合わせなど基本的な数え上げから始め、確率の深淵に迫る深い内容を扱いました。途中東大の入試過去問の名作なども扱い、内容的には決して易しくはない講義でしたが、参加した生徒は皆熱心に受講し、3日間で数学的な視野を拡げてくれたものと思います。最後に先生オリジナルの添削問題も配布され、これを解くと懇切丁寧な指導が受けられる、徹頭徹尾面倒見のよい講座でした。

感想

  • 3日間を通して、通常では学ぶことのできない内容に触れることができ、とても楽しかったです。苦手意識のあった場合の数の分野でしたが、少し得意になれたような気がします。高校3年の夏にどっぷり数学を学ぶことができてよかったです。
  • 今回の確率の問題は理解することができたのですごくおもしろかったです。今まで分からなくて放置していた確率の問題をもう一度学ぶことができてスッキリしました。
  • いろいろな解き方があることを知れました。公式に頼らず問題の意味を考えて解くととても面白かったです。

「データサイエンス入門」

8月22日
データサイエンスとは、データ活用により具体的な課題の解決や意思決定を支える学問で、医学、スポーツ、金融、インフラ、メディアなど、意思決定をする場面では必ずデータサイエンスが使われています。講座では順天堂大学のお二人の先生が、広告出稿やサッカー選手の評価、MRI画像による診断など、多くの具体例を踏まえて説明してくださいました。文系理系に関係なく、どんな問題を解きたいかという意識が大切というお話があり、4時間近い講座でしたが、生徒は終始熱心に聞き、将来への思いを膨らませたようでした。

感想

  • データを分析することで、ビジネスや医学、科学など様々な分野における問題を解決するための洞察を得ることができることがとても興味深かったです。私は以前から医療に興味があり、今回の講義で更に関心が深まりました。医療現場でも、画像を作るための電子工学や、コンピュータの知識が必要であることが分かりました。今回の講義を通じて、データサイエンスの進歩が社会に与える影響の大きさや、重要性を考える機会になりました。
  • 統計と聞くと漠然としたイメージだけで日常的にどのように用いられているのか分からなかったけれど、自分が何か選択するときも多少は何らかのデータに基づいて決定しており身近に感じた。また責任問題や感情などデータ化できないものがありAIにはできないことや任せられないことも多く存在することを改めて感じた。AIは責任を取らないため、自分が使う時は全てAIに任せるのではなく利点を上手く活用したい。

「聴覚障害者を取り巻く諸問題」

8月26日
聴覚障害がある方々にとって、現代社会はまだまだ高い壁が立ちはだかっている状態です。
今回は、ご自身も聴覚障害をお持ちの荒川孝子先生をお招きし、聴覚障害がある女性たちの日常生活における困難や、障害者運動の歴史について、手話通訳入りでお話をうかがいました。ご自身の様々なご経験と同時に、聴覚障害者運動によって改正された法律(民法、道路交通法、医師法など)の事例も具体的に説明してくださり、生徒は終始真剣に耳を傾けていました。

感想

  • 私には脳に障害を持っている親族がいたのですが、車を運転したいと言っていました。母は、危ないし他の人に迷惑がかかると言っていて、私もそれに賛成していました。しかし、荒川先生が紹介してくださった法律の文言や事例を知って、当事者の気持ちや意見をしっかりと聞いた上で判断するべきだと思いました。もちろん、私たちと同じように免許試験に合格できなければ運転はできないのは当たり前ですが、門前払いする必要などはなく一人ひとりの権利を守るべきだと思いました。
  • 私は、荒川さんが「不便だけど可哀想じゃない。私はこの運命に感謝している」と言っていたのがとても心に残っています。荒川さんの講演を聞いている時、分かりにくいと感じることはありませんでした。人とコミュニケーションを取るということは、耳が聞こえない、声が出せない、目が見えないなどは関係なく、いかに相手に自分の思いを伝えようとしているのかだと思いました。
  • 聴覚障がい者の方から直接お話をお伺いすることは初めてで、普段とは異なる雰囲気で刺激的だった。現代社会ではまだまだ耳が聞こえない、聞こえにくいということを理解されていない世の中であるということを知った。他者の気持ちになって考えてみることは大変難しいもので、なかなかくみ取ることは難しい。だからこそ、荒川先生の運動は大切であると思った。