トピックス

2023/09/30

  • 校長より

長月の日々を過ごして

  • 軽井沢セミナー 大樅の樹を囲んで
  • 教室の電子黒板
  • 前期末試験に向けて

生田の森に爽やかな風が吹き抜けています。この一か月、生徒達は学習活動や自治活動、クラブ活動等、忙しくも溌溂と過ごしてきました。長月の日々から、2つの出来事をご紹介いたします。

2年生全員が参加する「軽井沢セミナー」を開催しました

9月上旬、2年生は「軽井沢セミナー」の討議を行うために三泉寮を訪れました。三泉寮は1906年、創立者成瀬仁蔵が軽井沢で学生達の夏期修養会を実施したいと願って開設した本校にとって大切な場所です。緑豊かな小高い丘の上にそびえ立つ大樅の樹下にて、山上の集いを行った生徒達は、学年主任教員の話に耳を傾け、本校に学ぶ生徒として、社会に生きる一員として、何ができるか、何をしたいか、自らを振り返り将来に思いを馳せていたようです。
友人や教員と語り合い、互いに高め合う「精神修養」の場として継承されてきた「軽井沢セミナー」を生徒達は親しみを込めて「軽(かる)セミ」と呼んでいます。第2学年最大の行事を楽しく有意義に行うことができるよう、軽井沢セミナー委員の生徒達を中心に4月から準備を重ねてきました。今年度の統一テーマは“Fruits Jam” ——— 一人ひとりをフルーツに見立て、楽しさや程よい緊張感といったフレーバーを加え、率直で真摯な話し合いという絶妙な火加減で煮詰め、思考を深め視野を広げ、皆で成長していこう ——— 三泉寮で行われたグループ討議やクラス会、全体会の話し合いの場で、生徒達は自らの考えを言葉にし、相手の意見を聞き取って更に思いを深める体験を何度も繰り返していました。2泊3日のこの宿泊討議セミナーを通じて、仲間との親交を深め、論理立てて考える力を育み、発言することによって周りに働きかけができることを経験した2年生 ——— これからの高校生活を通して益々成長していくことを願っています。

「電子黒板」が各教室に設置されました

夏休み中の工事を経て9月から一新 ——— 全学年のホームルーム教室(24室)では長い間お世話になった黒板が「電子黒板」に替わりました。新しい電子黒板は、ホワイトボードに資料や動画を映し出し、その場で書き込みや保存ができ、PC画面のミラーリング、生徒のデバイスから無線通信での投影も可能等、授業で効果的な使用ができるようになっています。ロングホームルーム等の話し合いの場面でも使うことができ、生徒達が整備されたICT教育環境を存分に利用して思考力や判断力、表現力を伸ばして可能性を拡げていくことが楽しみです。

10月に行われる前期末試験に向かって、生徒達が各教科の研究室や校務センタ—(教員室)を訪れて質問をしたり、互いに教え合ったり、集中して勉強している姿をあちらこちらで見かけます。身体に気をつけて存分に力を発揮できますようにと祈ります。

校長 薄 由美