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2023/05/27

  • 校長より

風薫る皐月を過ごして ~地域研究旅行・遠足・校内宝探し、国際理解教育、運動会・・・盛り沢山の日々~

  • 地域研究旅行 長崎 原子爆弾落下中心地碑
  • 地域研究旅行 柳川 川下り
  • ENZ コードキャンプ
  • ウェルズリーカレッジフェア
  • 応援発表
  • 運動会

生田の森が緑に包まれ、木々の間から差し込む陽光が眩しさを増してきました。青葉若葉を吹きわたる爽やかな風を受け、本校の生徒達は忙しくも楽しく賑やかな5月の日々を過ごしました。

3年生は4つのコース(山陽・関西、長崎・北九州、南九州・長崎、北海道)に分かれ、5月8日から3泊4日の地域研究旅行に出かけました。自ら選んだ研究テーマに基づいて春休みにプレレポートを作成した生徒達は、実地踏査を通して主体的に考察を重ね、「地域研究レポート」を完成させていきます。学年の仲間との大切な共同生活の時を楽しく過ごし、満ち足りた表情で戻ってきた3年生 ——— その成長を嬉しく思います。

5月12日、2年生は新江ノ島水族館へ遠足に出かけ、また1年生はレクリエーション「校内宝探し」を行いました。新しいクラスの一員として1か月を過ごしてきた生徒達 ——— 普段の学校生活とは異なり、ゆったりとした時間をクラスメイトと一緒に過ごして親交を深めることができたようです。

今月は「プラスαの学び」として、国際理解教育を実践する二つのイベントにも参加しました。
一つ目は、5月20日に日本女子大学目白キャンパスにて開催されたエデュケーション・ニュージーランド(ENZ)主催のCODE CAMPです。NZのデジタル教育で使用されている「コードアベンジャーズ」を利用し、オンライン参加のNZ高校生と共に本校生徒6名が、ネイティブ講師から英語でプログラミングを学びました。今回のワークショップのテーマは「エコツーリズム」、参加者は自国のエコツーリズムスポットを紹介するWEBページを作成しました。
もう一つは、「ウェルズリー・カレッジ フェア」(5月25日に日本女子大学目白キャンパスにて開催)です。ウェルズリー・カレッジはアメリカの名門女子大学で、本学と1989年に協定を締結して以来、多くの学生が留学して学んできました。T. James Kodera教授のご講演や交換留学経験者のOGを交えての懇親会に参加できた本校の生徒達は、附属だからこそ、一足早く大学での留学を思い描くことができたようです。

そして本日5月27日、爽やかな五月晴れのもと、運動会を開催しました。今年度は、前日に応援発表を行いました。8色のクラスカラーを活かして応援団の生徒を中心に考え創り上げた歌と踊りの披露は圧巻 ——— 運動会の前夜祭さながらに盛り上がりました。本日は、沢山のご家族の皆様が応援してくださる中、運動が得意な生徒もそうでない生徒も、全力で走り抜け、懸命に綱を引き、仲間を応援し、勝っても負けても清々しい一日となりました。3年生の運動会実行委員会の生徒を中心に準備を重ね、多くの生徒が審判係や用具係、トラック係、受付・接待係、放送係、清掃係等の立場で運営を担い、「自治」の力を発揮して運動会を支えました。生徒達が今という瞬間を精一杯良いものにしようと前向きに取り組む姿、正に創立者成瀬仁蔵の掲げた三綱領「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」を実践する姿は頼もしい限りです。

万緑の皐月、生田の森では、一人ひとりの生徒が様々なことに挑戦しながら着実に力をつけています。自治と自由の校風のもと、仲間と切磋琢磨しながら、自ら考え行動できる人に成長してほしいと願います。

校長 薄 由美