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2023/04/27

  • 校長より

ワタナベエンターテインメント代表取締役社長 渡辺ミキ先生ご来校! ~「ライフデザイン・キャリアデザインを考える」特別授業実施~

  • 高校時代の経験が今の自分にどのように繋がっているのかを語ってくださいました
  • 力強いお言葉で、多くの励ましをいただきました
  • 本校卒業生であり同級生

「西生田の高校時代に経験したことが、私の人間としての軸になっています」 ——— 株式会社ワタナベエンターテインメント代表取締役社長 渡辺ミキ先生からの力強いお言葉は、同じ学び舎で過ごす生徒達に大きな励ましとなったことでしょう。

昨年度から始めた「ライフデザイン・キャリアデザインを考える」特別授業の今年度初回は、日本のエンターテインメント業界を牽引している渡辺ミキ先生にお願いしました。幼稚園から大学まで本学園で学び、女優・ミュージカルプロデューサーを経て、株式会社ワタナベエンターテインメントを設立されました。幅広いジャンルのアーティストを慈しみ育てて世に送り出し、多くのテレビ番組制作をはじめ、舞台のプロデュース、映画製作にも力を注いでいらっしゃいます。ミキ先生は私の同級生 ——— 当時目白にあった中学校の「1年西組」でご一緒の時間を過ごしました。

ご自身の会社に所属している魅力溢れる俳優・歌手・芸人の方々(瀬戸康史、山田裕貴、志尊淳、Little Glee Monster等)の動画を舞台スクリーンに流しながら、ミキ先生は高校時代の経験が今の自分にどのように繋がっているのかを真摯に語ってくださいました。演劇クラブの音響スタッフとして、役者として、部長として、仲間と共にお芝居を完成させていく中で夫々が責任を担っている「社会の仕組み」を認識したこと、脚本に向き合う過程で古典や歴史、芸術への興味が沸き上がり主体的に学びを深めたこと、芸術選択科目「声楽」の授業を通して発声法やクラシック音楽を本格的に学び始め、それが現在の仕事での発想に繋がっていること、運動会応援団長として皆をまとめ、どうやって見る人を楽しませるかを真剣に考えて「人生初めてのエンターテインメントショー」を創り上げたこと、そして、この生田の森で経験したことが、仕事で直面する様々な困難を乗り越えるための糧になっていること等 ——— 当時のミキ先生と同じように、今まさに応援団やクラブ等の活動に熱中している生徒達にとって、「自分の思いを大切に一所懸命進んでいこう」と未来に向けて背中を押していただく大切な時間となりました。

授業の最後にミキ先生が語っていらしたこと ——— 「伸び伸びと豊かに学ぶことができるこの環境は当り前ではなく、何と恵まれていることか。」「人生での挑戦には、成功か学びしかない。」「高校時代の私にこう言ってあげたい。これからあなたは沢山チャレンジするから、沢山失敗もする。でも創立者成瀬先生の教えの一つ、共同奉仕の精神を基盤にしていれば、失敗しても助けてくれる人が必ず現れる。」「日本から世界へ向けて文化発信をして日本のファンを増やし、文化の力で平和を築いていきたい。」——— 創立者成瀬仁蔵の遺した三綱領(「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」)を実践し、理想を高く掲げ、誇りと使命感をもって邁進するミキ先生のお言葉は心に染み入りました。これからの時代を担っていく生徒達が、より良い社会のために自ら考え自ら学び自ら行う力を身につけて、どんな困難に遭遇しても諦めることなく道を切り拓いていくことと期待しています。

校長 薄 由美