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2024/03/16
- 高校生活レポート
第76回卒業式を挙行しました(2024/3/15)
3月15日、第76回卒業式を執り行いました。
春の陽気に包まれ、厳粛かつ温かな式となりました。
来賓の方のご祝辞、校長、教頭による告辞や学事報告の中で、76回生が歩んできた3年間を振り返る機会が幾度もあり、おそらく参列者の誰もがその時々を思い出したことと思います。「新型コロナウィルス」に対応しなければならなかった三年間は、生徒にとって大きなものであったことが改めて認識されました。
「昨年と同じ」が通用せず、特に最後の一年間は経験していないすべての行事を手探りで一から作り上げなければならなかった学年。そして苦しみながらも「以前と同じ」ではなく、より高いものを求めて話し合いを重ね、周囲と協力しながら懸命に活動した学年でした。
式を終えて講堂を出てきた卒業生は、涙を浮かべながらも自信に満ちた晴れやかな表情をしていました。
巣立っていく卒業生一人ひとりが幸せでありますようにと願いながら、校舎を送り出しました。
生徒の言葉:卒業生代表・自治委員長による答辞(一部抜粋)
「これまで」を知らない私たちにとっては「例年通り」に戻すことは決して簡単なことではありませんでした。誰も知らない「例年」を作り上げるために、私たちは幾度となく話し合いを重ね、意見をぶつけ合いました。時にうまくいかず涙しながらも、お互いの個性と創造性を持ち寄り、組み合わせながら、伝統に私達らしい色を重ねた一年を、手探りで作り上げてきました。その過程で、意見を交換しながら自分の本当の気持ちに気が付いたときも、自分の力で叶えたい大きな目標を見つけたときも、なんでも上手くこなすあの子をうらやんだ時も、まだまだ走り続けたいのに頭を抱えて立ち止まらざるを得なかったときもありました。そのような時に隣を見れば、教室に帰ってきた私をあたたかな笑顔で迎え入れてくれるクラスメイト、悩み、もがいた過去すらすべて笑い話にしてしまう自治活動の仲間、異なる場所で着実な努力を積み重ねる同級生の姿があり、私の原動力になりました。「大変だ」と隣で笑いながら言うあなたが、見えるところでも見えないところでも頑張り続けてきたことを私は知っています。そのような76回生の姿があったからこそ、私たちが作り上げたこの一年間に胸を張ることができました。