トピックス

2024/03/14

  • 高校生活レポート

第56回音楽会を開催しました(2024/3/9)

  • 第一部 全24クラスの合唱
  • 3学年が揃って発表・鑑賞しました
  • クラスの気持ちが一つにまとまります
  • 入場から退場まで真剣です
  • 進行は音楽会実行委員がしっかりと担います
  • 3年生にとって最後のクラス行事です

今年はコロナ以来、初めての通常開催となりました。
全学年24クラスをシャッフルしてではなく学年ごとの演奏ではありましたが、表彰式や総合優勝のクラス演奏を行うことができ、学生歌も自分たちの歌声で演奏できました。
練習期間中もインフルエンザやコロナによる学級閉鎖もなく、クラスごとに個性を反映させた曲に仕上げることができました。

通常開催は2018年度以来でしたので、準備にあたっては様々な困難がありました。
本校は生徒の自治によって行事を作り上げてきましたが、生徒間で伝達されてきた様々な情報が途絶え、それらの掘り起こしから始まり、当日まで手探り状態が続き、無事に開催できるのか不安でした。

それでも本番で見せてくれた、生徒たちの適応力、行動力、協調性は素晴らしく、これこそが本校の伝統だと思いました。信念徹底、共同奉仕、自発創生、はコロナに屈せず、根を強く張っていよいよ逞しくなっていました。

音楽会では、クラスごとに選曲した曲を、自分たちで、音楽科の教員のアドバイスを受けながら仕上げていきます。練習のスケジュールや方法なども、クラスごとに委員の生徒を中心に考えます。

本校は互いの個性を尊重し合う風土があり、多様性などと声高に言われる前から、自由に個性を煌めかせながら学校生活を送っています。そのような個性を一つの曲にまとめるのは実は大変な作業で、色々な苦労があったことと思います。簡単には一つの型などには収まらない個性を、一つの豊かな音楽性をもった曲に仕上げた時、それを歌い上げた時の達成感と、歌っている時の高揚感はたしかに生徒たちの心に残ったはずです。表彰の順位ではなく、それらを味わうことにこの行事の醍醐味があるのです。同じ曲であっても全く別の曲に聞こえるくらい、各々の個性を反映した伸びやかな歌声がホールに響きました。歌詞を解釈し胸に抱いた思いをメロディに載せて届けようとし、それを聴きあい、互いの思いを確認し合った時間でもありました。特に3年生は二年間過ごした仲間とあと少しで別々の世界へと足を踏み出していく、近づく別れの時間を噛みしめながら、時に涙を流しながら、この音楽会の時間と空間を共有できたことでしょう。

また、第二部では、様々なジャンルの、普段は聴く機会のない友人達の渾身の演奏を鑑賞できました。
2023年度最後の学校行事である音楽会がこうして無事に開催できたことを心より感謝申し上げます。

  • 第二部 筝曲の演奏
  • 第二部 ヴァイオリン独奏
  • 表彰式で喜びがあふれます