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2022/08/17

  • 校長より

ストレスのセルフマネージメントを学びました ~プラスαの学び「特別授業(メンタルヘルス教育)」~

  • 今年度2回目の特別授業
  • 授業の前に自分の状態をチェック
  • 自分に合ったストレス発散方法を考えました

8月も半ばを過ぎ、生田の森では寒蝉が鳴き始めました。残暑厳しい日々ですが、クラブや委員会等の活動で登校する生徒達の姿を数多く見かけます。伸び盛りの彼女達が活き活きと取り組んでいる様子は眩しい限りです。

本校では近年、教科の授業とは別の、「プラスα(アルファ)の学び」に力を入れています。4月28日にはライフデザイン・キャリアデザインを考える特別授業の実施について拙稿を配信しましたが、今回は夏休み前の7月15日に行ったメンタルヘルス教育の特別授業の様子をご紹介します。

この2年半、新型コロナウイルス感染症が蔓延し、日常も変化して、私達は大きなストレスを抱えて生活しています。そこで昨年度初めて、精神科医の先生に講師をお願いし、コロナ禍におけるメンタルヘルス教育の特別授業を実施しました。今年度は、生徒達が夏休みに入る前に、4月以降蓄積してきた自身のストレスを自覚し、その対処法を学ぶことができればと願い、日本女子大学人間社会学部心理学科教授の塩﨑尚美先生に特別授業をしていただきました。塩﨑先生は、「ストレスのセルフマネージメント~ストレスへの気づきとその対処~」と題し、身近な例をあげながらわかりやすくご講義くださいました。生徒達は予め配付されていたストレス反応に関する質問票に回答し、自分の状態を意識した上で臨みました。授業では、ストレスとは何であるか、ストレスのセルフマネージメントには、ストレスの見える化、歌を歌ったり溜め息をつくなどの発散、リラックス、物事の受け止め方(認知)の癖を理解しそれを変化させてみること等、様々な方法がある、とのご説明を伺いました。実際に教えていただいたリラックス法を皆で試した時には、その場の雰囲気が一気に和らぎ、生徒達がほっと力を抜いて安心した様子がこちらにも伝わってきました。

日々頑張っているからこそ、時にうまくいかず思い悩むことも多い高校時代、「ストレスをなくすことを考えるのでなく、このストレスを乗り越えることで自分が成長できると考えてみましょう」とおっしゃった塩﨑先生のお言葉が印象的でした。ストレス社会と言われる現在、生徒達がこの特別授業を通して理解したストレスのセルフマネージメントを実践し、自分を大切にしながら、心身ともに健康に幸せに生き抜いてほしいと願っています。

校長 薄 由美