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2022/06/23

  • 校長より

水無月の日々を過ごして ~本日(6月23日)は創立者成瀬仁蔵生誕記念日です~

  • 校地の紫陽花
  • 今年度自治会基本方針
  • 3年生が日本女子大学へ
  • 日本女子大学の授業見学と個別相談会
  • 知の泉「TOEIC対策講座」「小論文対策講座」
  • 知の泉「数学を究める」「英語e-Learning」

夏至の雨に打たれ、紫陽花が、生田の森のあちこちで、色鮮やかに輝く季節となりました。

思えば2年前の今日(2020年6月23日)、現在3年生となった本校第75回生の「入学をお祝いする会」が大ホールにて開かれました。新型コロナウイルス感染症対策のため全国一斉臨時休業となったこの年、本校では6月2日から学年やクラスを分散しての登校再開 ——— 徐々に新しい生活に馴染んできた頃、ちょうど創立者成瀬仁蔵生誕記念日という学園にとって大切な日に、改めて皆で、75回生の入学をお祝いしたのです。

1858年6月23日、成瀬仁蔵は現在の山口県山口市吉敷に生まれ、幕末から明治維新への動乱を見つめ、己の生き方を模索する中で、女子高等教育の先駆者として日本女子大学校を開校したのでした。創立者生誕から160年以上が過ぎ、長期化するコロナ禍やウクライナへの軍事侵攻等、世界が混迷の状況にある今、私達は、「人間は、社会は、どうあるべきか」を問い続け、道を切り拓いていくことが必要です。生徒達が今年度の自治会基本方針として掲げたのは THE FRONTIER ——— 生徒玄関から教室へ向かう階段を上る際、この THE FRONTIER のパネルが目に入ります。道に迷った時に導いてくれるコンパスと、実際に行動するためのスコップが、勢いのある字と併せて見事に描かれ、パネルを見るたびに、「新しい日常となる未来を開拓していこう」(春の全校会より)という生徒達の意気込みが伝わり、こちらが励まされる思いです。

水無月は学びの多い1か月です。上旬には、3年生が目白にある日本女子大学へ赴きました。大学の授業を実際に見学し、大学の先生方に個別にご相談する時間を持ち、生徒一人ひとりが自らの進路を主体的に選んでいこうとしています。

中旬は、今年度初めての定期試験(前期中間試験) ——— 試験の2週間ほど前から、各教科の研究室を質問のために訪れる生徒が増え、校舎内の様々な場所で教え合い学び合う光景が見られました。試験が終わった日は生徒達の安堵感溢れる笑顔が弾け、クラブ活動や委員会活動が再開されました。

昨日(6月22日)は3年ぶりに塾並びに教育関係の先生方をお招きして説明会を実施し、様々なご教示を賜ることができました。ご来校くださった皆様に心より感謝申し上げます。

そして現在、夏休みに向けて、沢山の「プラスアルファの学び」が校内で紹介されています。土曜日や長期休暇中を有効に活用するために本校が提供する特別講座【知の泉】では、「TOEIC対策講座」、「英語e-Learning」、「数学を究める講座」、「小論文対策オンライン講座」等 ——— 自ら選び取るからこそ、より一層やる気が沸き上がり、実力をつけるのが【知の泉】の醍醐味です。

コロナ禍となって3年目を迎え、生徒達は社会情勢に柔軟に対応しながらも、自ら考え自ら学び自ら行動し、創立者成瀬仁蔵が説いた「自学自動」「自念自動」を実践する日々を送っています。夏の到来とともに、生徒達が更に成長していくことを楽しみにしています。

校長 薄 由美