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2022/04/19

  • 校長より

創立記念式を行いました ~75回生の記念樹はハナミズキです~

  • 創立記念式
  • 薬袋奈美子先生によるご講演
  • 第75回生卒業記念樹 ハナミズキ

1901年4月20日、春雨が降る中、日本女子大学校開校の式典が東京目白台の校地で行われました。「日本女子大学校」という名前は、「日本で最初の、日本を代表する女子大学」を示すためであったと聞いています。この時の入学者は家政学部、国文学部、英文学部、英文予備科併せて222名、そして本校の母体である附属高等女学校へは288名が入学しました。

121年後の春、今年も西生田成瀬講堂大ホール(一部は教室配信)で創立記念式を開催しました。年に一度だけ口ずさむ「創立記念式の歌」——— 女子教育発展へ向けての希望が込められている歌詞に長い歴史を実感した後、日本女子大学家政学部住居学科教授の薬袋奈美子先生によるご講演を伺いました。本校の卒業生でもある薬袋先生は、「身近な町の当たり前を問い直す~120年前の成瀬先生の思いを受けて~」という演題で、後輩にあたる生徒達にご自身の研究と大学での学びの可能性について、分かりやすくお話しくださいました。創立者成瀬仁蔵の遺した三綱領「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」——— 自分は何がしたいのか、何ができるのか、何をしなければならないのか ——— 道に迷う時、道を拓こうとする時、この三綱領は本校に学ぶ者の道標であることを確信します。

創立記念式の前に、3年生は来春の卒業を記念して植樹式を行いました。第75回生となる生徒達が選んだ木はハナミズキ ——— まだ小さい苗ですが、3年生と同じように、これからぐんぐん成長して花を咲かせ実をつけていくことでしょう。楽しみにしています。

校長 薄 由美