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2023/03/16

  • 高校生活レポート

卒業式を行いました(2023/3/15)

  • 卒業証書授与
  • 卒業生代表答辞
  • 在校生による祝歌

穏やかな日差しに桜の花も開き始めた3月15日(水)、高等学校にて、第75回卒業式が行われました。今年度は、保護者の皆様のご列席、卒業生による校歌や学生歌の歌唱、一部在校生による祝歌、在校生の係による受付や席詰など、従前の卒業式に近い形で催すことができました。

75回生は入学当初から新型コロナウイルス感染症に翻弄され、不自由な学校生活を余儀なくされてきた学年でした。しかし、卒業生代表の言葉や卒業生たちの様子からは、常に自分たちにできることを考え、行動し、新たな道を切り拓いて、前向きに高校生活を送ってきた生徒たちの達成感と自信、輝きを感じることができました。
教職員一同、75回生が将来大いに活躍し、幸せな人生を送ることを確信し、送り出しました。

  • 卒業生による学生歌
  • 桜も咲き始めました
  • 式典後の集合写真

生徒の言葉:卒業生代表・自治委員長による答辞(一部抜粋)

本校の一番の特徴である「自由」。それに伴う「責任」。ご時世による「制限」。いかなるときもこの三つのバランスを保ちながら、私たちは高校生活を送らなければなりませんでした。目標が定まっていても、志が十分にあっても、制限による壁は高く厚く、希望を実現することは無理だと、私たちは何度も冷たく突き放されました。悔しい思いをたくさんしました。涙もたくさん流しました。それでも、このご時世を言い訳にはしたくはありませんでした。「仕方のないことだ」と納得をしたくない自分が、そこにはいました。その壁を乗り越えるには、並々ならぬ「覚悟」が必要でした。私たちは、私たちにしかできない日常を追い求めようと、現実と向き合う覚悟を決めました。そうして学年が上がるにつれて、自分たちなりの自由を見出せるようになりました。
(中略)
見渡せば、いたるところで同級生の奮闘する姿を目にしました。一度も本来の形態を経験したことがない中で、少しでも例年に近い形での開催を目指し、行事を成功させた友人。合宿も日々の練習も満足にできなかった一年生の頃のクラブ活動の悔しさを糧に、指導する側に回り、大会出場に導いた友人。学内でも学外でも幅広い活動に挑戦し、自分の好きなことに誰よりも熱心になれる友人、周囲に流されることなく、自分の考えをはっきりと発信できる友人。絶対に弱音を吐かない、自分に厳しく他人に優しい友人。こうした友人の頑張る姿を見るのが、私は大好きでした。できないことの数々よりも、できることの最大限を追求し続けた結果、不可能は見る見るうちに可能に変わっていきました。
(中略)
この三年間をここまで突き進んできた私たち75回生なら、これからどのような困難が待ち構えていても、前を向いて歩いて行けると信じています。進んだ先で、それぞれが「自分らしさ」をますます磨いていくことでしょう。決して綺麗ごとではありません。私は身をもってこの学年の底力、いざというときの強さを感じてきました。環境が変わっても、そのエネルギーが絶えることはありません。さあ、いよいよ旅立ちのときです。「自分は自分らしく、思いのままに。」
きっと大丈夫、私たちなら。

令和 5 年 3 月 15 日

卒業生代表