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2021/11/06

  • 校長より

「軽井沢セミナー in 西生田」を開催しました ~ 統一テーマ「無無音——未成年の主張」~

  • 西生田の集い
    西生田の集い
  • 軽井沢セミナー in 西生田のしおり表紙
    軽井沢セミナー in 西生田のしおり表紙
  • 全体会
    全体会
  • 全体会討議
    全体会討議
  • クラス会
    クラス会
  • グループ討議
    グループ討議

第2学年最大の行事である「軽井沢セミナー in 西生田」を11月4日から6日に開催しました。

例年2年生は、創立者成瀬仁蔵が1906年に長野県軽井沢に開いた三泉寮へ赴きます。友人や教員と語り合い、互いに高めあう精神修養の場として、歴史の風雪に耐え継承されてきた本校の軽井沢セミナーは、昨年度に引き続き今年度もここ西生田の地で行われました。

今年度の「軽井沢セミナー in 西生田」は、秋色に染まる水田記念公園入口前広場にて、学年主任教員が高校生活後半に入った生徒達に語りかける「西生田の集い」で幕を開けました。生徒達が決めた今年度の統一テーマは、「無無音 —— 未成年の主張」。西生田成瀬講堂の大ホールで行われた「全体会」では、未成年だからこそできること、成人するまでにすべきこと等を大人数の中、生徒達が次々に手を挙げて意見を述べていました。「クラス会」では、卒業まで共に過ごす仲間と真摯に語り合い、少人数に分かれての「グループ討議」では「社会(日本と世界、変わって欲しい社会の仕組み)」、「SDGs(多様性、環境問題、平和と貧困)」、「今(学校と人間関係、今の自分)」、「未来(将来、命について)」等の中から各自がテーマを選び、予備討議も含めて5時間の話し合いを重ね、思考を深めていきました。

私達は現在、日進月歩の技術革新と莫大な量の情報に囲まれ、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、先を見通しづらい状況にあります。「今どうすべきか」「何が正しいのか」 —— そう簡単には答えの出ない問いに向き合って、考え抜いていかなければなりません。あと1年足らずで成人という節目を迎える2年生は、すぐに結論を出そうと焦ることなく、相手の話に耳を傾け、自分の考えを言葉に出して、自由に思いを語り合いました。

このセミナーでの活発な意見交換によって、論理立てて考える力を磨き、仲間との信頼関係を深め、未来に向けて自己確立の着実な一歩を踏み出した生徒達に、心から声援を送りたいと思います。

校長 薄 由美