トピックス

2021/04/19

  • 校長より

創立記念式を開催しました(2021/4/19)

創立記念式を開催しました~3年生が選んだ記念樹は「しだれ梅」です~

  • 正門近くの椿、山茶花、菩提樹
    正門近くの椿、山茶花、菩提樹
  • 74回生記念樹「しだれ梅」
    74回生記念樹「しだれ梅」
  • 青天のグラウンドで植樹式
    青天のグラウンドで植樹式
  • 奥村幸子先生によるご講演
    奥村幸子先生によるご講演

本校では創立記念式開催の日、3年生が来春の卒業を記念して自分達の木を選び、植樹を行います。西生田キャンパスの正門近くには、桜、椿、山茶花、菩提樹、坂を上った校舎周りには、木蓮や姫林檎、樅 ——— 半世紀以上前に植えられた大木もあれば、まだ幹も細い若木もあります。ここ数年は中高グラウンド周辺の日当たりの良い斜面に、一昨年は八重桜、昨年はハナミズキを植え、そして本日、74回生となる3年生が「しだれ梅」の植樹を行いました。「注ぐ光も吹く風も 明るい春を歌う時」で始まる本校の『木植えの歌』が流れる中、生徒達は記念樹の若苗の成長を祈って水をやり、自分達の将来にも思いを馳せているように見えました。
今から120年前の春 ——— 1901年4月20日、東京目白台では、春雨が降り桜の花びらが舞う中、日本女子大学校開校の式典が開催されました。創立者成瀬仁蔵は、女性が人として自立し活動していくことを期して、教育の目的は、人の品格を作ることにあると説きました。当時、大隈重信氏や渋沢栄一氏、広岡浅子氏等が成瀬の教育理念に賛同し物心両面の支援を続けた結果、日本女子大学校が創立され、併設の附属高等学校の歴史もこの時始まりました。
本日の植樹後に行われた創立記念式において、全校生徒は日本女子大学奥村幸子理学部長から「惑星のつくり方と天文学」という演題で講演をうかがいました。「興味を持ったことを是非育ててほしい。附属高等学校はそれができる環境にある。」とのご助言に励まされる生徒も多かったようです。
創立120年の節目を迎えた2021年、伝統を受け継ぐ新しい世代である本校の生徒達が、世の中の平和と安寧のために力を尽くす気概を持ち、本校の教育方針「自念自動」を実践し、伸びやかに成長してほしいと願っています。

校長 薄 由美