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2022/03/16

  • 校長より

第74回卒業生の活躍を祈念します ~2021年度の終わりにあたって~

  • 学年会
  • 送別会
  • 全校会
  • 募金活動
  • 第74回卒業式
  • 卒業生代表答辞

新芽が萌え出ずる季節、生田の森には暖かい春の風が吹いています。

3月6日(日)の音楽会を無事終えて、その後本校では今年度のまとめを様々な形で行いました。クラス会や学年会では1年間を振り返り活発な意見交換がされ、全校生徒が所属する9つの部会では、反省を踏まえての引継ぎが行われました。大ホールで開かれた送別会では、下級生が3年生への感謝の気持ちを込めて音楽やダンス、ミュージカル等を披露し、皆で楽しいひと時を過ごしました。自治活動の総まとめである全校会では、各部署の生徒からの発表を通して、コロナ禍にあっても自治の灯を絶やすことなく活動してきた着実な足取りを全校生徒で確認することができました。

卒業間近の先日、3年生の経済部募金係の生徒達が中心になり、国連UNHCR協会ウクライナ緊急人道支援の募金活動を行い、沢山の生徒達が協力しました。本校で式典の度に皆で歌う学生歌に「自治と自由の花咲かす」という一節がありますが、自分の自由を大切にし、相手の自由も尊重する姿勢が3年間で自然に身についている生徒達です。ウクライナの人々の安全と国際世界の英知を集めた外交努力による一日も早い平和の回復を願い迅速に行動する姿に、生徒達の底力を感じました。

昨日(3月15日)は保護者の皆様のご列席の下、第74回卒業式を開催しました。振り返ってみれば、マスクを付けずお互いの距離も気にせず過ごすことができたのは、卒業生が1年生の時、学年末試験が終了した頃まででした。嘆いているばかりでは何も始まらないと自らを奮い立たせ、手を携えて自治と自由の文化を大切にしてきた第74回卒業生———強く逞しく成長し、新しいステージへと進んでいきます。「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」という本校創立者成瀬仁蔵の教えを胸に、好奇心をもって自分の興味・関心のあることに取り組んでほしい、何度転んでも立ち上がって研鑽の日々を重ねてほしい、そして何より幸せになってほしいと願います。

本日(3月16日)、1・2年生は大ホールで終業式を行い、新しい教室へと荷物の移動を行いました。

皆様、今年度も本校へのご支援を賜りましたことに心より感謝申し上げます。生田の森はこれから桜の季節となります。4月の新しい出会いを楽しみにしています。

校長 薄 由美