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2022/03/16

  • 高校生活レポート

卒業式を行いました(2022/3/15)

  • 青天に恵まれました
  • 式典は厳かな雰囲気で進められました
  • 卒業証書・各種賞状授与

前日まで心配されていた春の雨もやみ、3月15日(火)に高等学校第74回生の卒業式が挙行されました。今年度は、新型コロナウイルス感染症対策として、時間を短縮するため形式を簡略化し、在校生の列席は見合わせる形での開催となりました。保護者に見守られる中、式典は教頭先生の学事報告、各クラス代表者への卒業証書授与、各種賞状授与、校長先生の告辞、理事長先生の祝辞、PTA会長様の祝辞、在校生代表の送辞、卒業生代表の答辞の順に、厳かな雰囲気で進められました。午後からは温かな日差しのもと、謝恩会となり、各クラスの謝恩会委員が中心となって撮影された動画が映写されると、会場は懐かしい思い出に包まれ、和やかな会となりました。その後は各教室で担任の先生から卒業証書や皆勤賞の賞状等を受け取り、母校や友人との別れを惜しみながら晴れの門出となりました。

  • 第74回生卒業記念樹 “しだれ梅”
  • 保護者にもご来場いただきました
  • 卒業生代表答辞

生徒の言葉:卒業生代表・自治委員長による答辞(一部抜粋)

見慣れた景色。いつもの友人たち。そっと目を閉じて、胸いっぱいに深呼吸をすると、そよ風が頬を掠め、鳥の鳴き声が聞こえます。そして目を開けて、木々をよく見ると豊かな蕾を付けて、もう春の準備を行なっています。遠目では冬枯れしたままの木に見えていても、じっくり見つめると至る所に新たな命の芽吹きがあります。昨年までは見過ごしていた変化も、今はなぜかその一つ一つが美しくも儚く、私たちの目に映ります。
(中略)
感染症の拡大により、私たちの高校生活だけでなく、日常生活でさえ危ぶまれることとなり、世界中が先の見えない状況にただ不安を抱えることしかできませんでした。ようやく慣れてきた高校生活も、一瞬にして全てが変わってしまいました。ですが、そのような状況下でも「自治」は私たちに宿っていました。
(中略)
例年とは異なる状況下で高校生活の半分以上を過ごし、そして今日で高校生活を終える私たちが考える「自治」とは、手中の自由を最大限に活かし、その上で新たな方法を模索していくことだと思いました。何事にも全力で向き合っていたからこそ、予定していた形で行事を実現できなかったときは心から悔やみました。ですが悲しみに打ちひしがれて立ち止まり続けるのではなく、たとえ立ち直るのに時間がかかってまたすぐに転んでしまっても、決して諦めたりはせず、仲間と共に支え合い前を向き続けました。知らないことは自ら学び、今できることに力を注いだ上で、型にはまらない柔軟な発想力で挑戦することが、私たち74回生の最高学年としての在り方でした。
(中略)
思い出が詰まったこの学舎を出て、私たちは新たな場所でそれぞれの夢へ歩み始めます。初めは慣れないことも多く、昔が恋しく感じるときもあると思いますが、辛いときには支え合える仲間がいます。たとえ場所が違えど、私たちは同じ74回生で高校生活3年間を共にして築かれた関係は、この先もずっと変わりありません。
そっと目を閉じて、一つ深呼吸をして、そっと微笑んでみます。大丈夫。いってきます。

令和 4 年 3 月 15 日

卒業生代表