トピックス

2021/06/05

  • 高校生活レポート

特別講座「知の泉」”現代社会を見つめる『ダブルハッピネス〜性の多様性と人権』”(2021/6/5)

2021年度【知の泉】第二回の講座は、6月5日(土)、「現代社会を見つめる2 ダブルハッピネス~性の多様性と人権」と題して、本校卒業生の杉山文野先生をお迎えしました。ご自身の学生時代、性別を移行した経緯、昨今のLGBTQを取り巻く国内外の動向などについてのお話を、生徒たちは真剣に聴き取り、先生の問いかけに生徒同士で語り合い、ご講義後の質疑応答も途切れることなく続く、大変有意義な時間となりました。この後、希望者は小論文を書き、添削を受けて学びをより深めていきます。生徒たちの感想の一部を紹介します。

生徒の声(抜粋)

  • 今までは自分が知らないだけで、周りに話せずに悩んでいる人が居るかもしれないと考えたことが無かったが、話しやすい、頼られるような人になりたいと思った。LGBTQについてしっかり向き合ったのは今回が最初で、知識を深めることが出来たので、これからもっと知り、自分でも出来ることを考えたい。
  • 私は元々LGBTの人について何の偏見もなく男女のカップルと同じ感覚で捉えていました。しかし、杉山さんのお話を聞き、それはわたしが生まれた頃にはもう理解しようという活動があったからこその考えであり、この考えを持てる人は決して多くはないことを感じました。また、SDGsが掲げられている今だからこそ理解をたくさんの人に深めてもらうことが必要なのだと思いました。(中略)今を生きる私たちができることをしていくことがより多くの人の幸せを作ると感じたので、一人でもできるようなことをしていきたいです。
  • 今はまだ学生でできることも限られていますが、まずはLGBTQの方々が誰かに助けを求めたい際に、少しでも力になれるよう"allyはここにいます"とallyからカミングアウトすることで、悩んでいる方も相談しやすいような雰囲気にしていきたいと思います。そして、このような性に関する話は普段の会話ではあまり話されないからこそ、LHRや学校の話し合いの機会などでまた色々な人と話してみたいと思いました。
  • 私自身、ネガティブになったり、自分の能力や力の無さに落ち込むことも多々あるのですが、それも自分の個性であり、自分の一部として認めることが大切だと思いました。何より、今回の講座で杉山先生はもちろんのこと、講座中に見せて頂いた動画でたくさんの勇気をもらうことが出来、また自分の個性が認められているような気がして、とても嬉しかったです。自分がAllyであるということを自ら発信することが大切だと思いました。
  • 最初は自分には関係のないことで、他人事のように思っていました。しかし、先生の本を読み、今回のお話を聞き、それは間違っていたのだと気づきました。マイノリティーの人が社会に訴えたとしても、実際に社会を変えていくのはマジョリティーの人達だからです。マジョリティの人が意識を変えていく必要がある重要性を感じました。今回の講座は周りの人と話し合うなどと、楽しみつつ考えることができました。