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2020/06/02

  • 校長より

学校を再開しました(2020/6/2)

学校を再開しました~3カ月間の休校を経て~

  • 間隔をあけて登校しました
    間隔をあけて登校しました
  • 直接の対面は久しぶりです
    直接の対面は久しぶりです

学校を再開しました。本日(6月2日)は、まず3年生各クラスが3つのグループに分かれて時間差をつけて登校しました。明るい笑顔で挨拶をしていく生徒、はにかんで会釈する生徒、不安げな表情を浮かべている生徒…玄関で生徒達を迎え、改めて3カ月にも及んだ休校期間に思いを巡らせました。友達との久々の再会を喜び合う一方で、通学途中の心配や、多くの人たちに出会うことへの不安もあったことでしょう。私達大人でさえも、おろおろと狼狽えることが数多くあった3カ月ですから、まだ年若い生徒達にとって、登校再開は、嬉しいけれど、少しだけ勇気を必要とする新たな一歩であったことと思います。
今年度夏休みまでの様々な学校行事や公式試合・大会は中止となり、生徒達が目指してきたことや思い描いていたことは、新型コロナウイルス感染症の拡大により、大きく変貌してしまいました。しかし、この3か月間、今までとは全く異なる生活を強いられてきた生徒達は、自分のことや家族、友達のことは勿論、自分たちが生きる社会について深く考え、「日常って何?」「常識って何?」「正しいことって何?」と自らに問い、その答を模索してきたことと思います。本校の遠隔教育がその思考過程に少しでも役立っていれば幸いと考えます。
「当たり前の日常が失われた現状に際し、運が悪いと嘆き悲しむのでなく、未来の様々な可能性を自ら選び取って、しなやかに逞しく生き抜いてほしい」…本日の終礼放送で、生徒達に呼びかけました。私たち人間は、葛藤を通して解決策を探り、周りの人々と協力して知恵を出し合っていくうちに、道が開かれ心がときめく瞬間に出会うことができるのだと思います。
本校では、生徒達の安全と安心を第一に考え、感染防止対策に努めることにより、学校での教育活動を再開いたしました。当面、分散登校、時差通学、短縮授業を実施し、学校における対面での授業に加え、学習支援システムmanabaやMicrosoft Teams等を利用したオンライン授業も継続いたします。「学習活動」に加えて本校のもう一つの教育の柱である「自治活動」も、直接対面で行えるようになるまでの間は、オンラインでのミーティング等の活動を引き続きすすめてまいります。
万緑の季節、生田の森に生徒達が帰ってきました。生徒達は仲間と切磋琢磨することにより大きく成長していきます。豊かな創造力と頼もしい実行力、そして相手の痛みに共感できる優しい心を備えた人に成長し、これからの時代を担ってほしいと切に願っています。

校長 薄 由美