合格率11%の専門フードスペシャリスト試験で最優秀賞を受賞!

2023.05.08

【受賞インタビュー】令和4年度フードスペシャリスト資格認定試験 専門フードスペシャリスト(食品開発) 最優秀賞
山村希里さん(食物学科食物学専攻4年)

合格率11%の専門フードスペシャリスト試験で最優秀賞を受賞!

【受賞インタビュー】令和4年度フードスペシャリスト資格認定試験 専門フードスペシャリスト(食品開発) 最優秀賞
山村希里さん(食物学科食物学専攻4年)

楽しみながらコツコツと勉強を重ねる

ご受賞おめでとうございます。現在のお気持ちをお聞かせください。
山村さん:試験の後に自己採点をして、合格点は超えられたと思っていましたが、最優秀賞をいただけたことには、驚きましたし、素直に嬉しかったです。学科での合格発表には出席できず、後日に研究室の藤井先生から個別に合格通知書をいただきました。先生に「おめでとうございます」と声をかけていただき、“合格”に対してそうおっしゃってくださったのだと思ったのですが、「1位だよ」と伝えられて、びっくりしました。休暇中だったため、友人たちもLINEで祝福してくれました。

そもそも「専門フードスペシャリスト(食品開発)」の合格率は11%(全国の大学・短大全て含む、2022年度)だったようで、そのなかで最高得点というのは本当に素晴らしい結果だと思います。山村さんは、どのように試験勉強に取り組んだのでしょうか?
山村さん:夏期休暇中に過去問題集に目を通し始めて、10月ごろから本格的に勉強を始めました。基本的には過去問を解くことに集中し、不明点があればその都度、準拠テキストを確認しました。試験では、かなり細かいところまで問われるため、間違った箇所はもちろんですが、理解が曖昧な数字や用語などにも、線を引いておいて、回答自体は正解だったとしても、ちゃんと調べるようにしていました。
山村さんがお気に入りの勉強スペースは杏彩館2階
専門フードスペシャリスト資格試験には「食品開発」と「食品流通・サービス」があるようですが、「食品開発」を選んだ理由は?
山村さん:食物学専攻の3年生は、ほぼ全員が「フードスペシャリスト資格試験」を受験し、希望者は「専門フードスペシャリスト資格試験」のどちらかも同時に受験できます。私は将来、食品開発の仕事に携わりたいと思っていたので、「食品開発」を選びました。ただ4年次にももう一度受験機会があるので、今年は「食品流通・サービス」を受験するかもしれません。

食物学専攻での学びについても少しお聞きしたいと思います。山村さんは卒業研究でどのようなことを研究しているのですか?
山村さん:現在は調理科学研究室で、雑穀粉パンの特性を調べる研究をしています。私が扱っているのはキヌアという雑穀粉で、材料の割合や発酵・焼成の条件を変えることでパンの硬さや膨化がどのように変化するかを調べています。雑穀粉は、米粉と同じくグルテンフリーなのですが、米粉よりも微量栄養素(ビタミンやミネラルなど)がたくさん含まれています。なので、米粉パンより栄養価が高いパンを作れるのではと研究しています。

お話しされている姿からも楽しく研究や学修に取り組んでいる様子が伺えますね。
山村さん:はい!高校生の頃に想像していた以上に楽しい授業が多く、こんなに楽しいことが勉強で良いのだろうかと思いながら授業を受けています。とくに印象に残っているのは調理学実習です。1、2年次はコロナ禍のためオンライン実習だったので、1人で全品作らなければならず、大変ではありましたが、達成感がありました。
食物学科食物学専攻の勉強は「食」に対してさまざまな面からアプローチできるのが魅力です。学生は、「食」という共通点のなかでも自分の好きな分野を探せますし、学ぶ機会をいただけるので、自分の好きなことや得意なことで、将来どのように社会で活躍していきたいかを見つけることができる専攻だと思います。
今回の専門フードスペシャリストの試験も、楽しみながらコツコツと勉強できたことが結果に繋がったのかなと感じています。

ありがとうございました!

【フードスペシャリストについて】

フードスペシャリストとは、食の本質が「おいしさ」、「楽しさ」、「おもてなし」にあることをしっかり学び、食に関する幅広い知識と技術を身につけた食の専門家です。
フードスペシャリストは、食品の開発製造、流通、販売、外食などを担う食品産業をはじめ、食関係の広範な分野での活躍が期待されています。
また、専門フードスペシャリスト資格は、フードスペシャリスト資格の上位資格として、平成26年度に創設されたものです。この資格は、フードスペシャリスト資格に比べ、より専門性や実用性が高いものとなっており、フードスペシャリスト資格を取得済み又は取得見込みの方がチャレンジすることができます。(公益社団法人 日本フードスペシャリスト協会HPより抜粋)