「にっぽん食プロジェクト」記者発表会で研究成果を発表

2023.03.29

「にっぽん食プロジェクト」記者発表会で研究成果を発表

調査で見えた若者特有の食意識とは?

2022年春から日本女子大学とミツカングループは、若者から見た“これからの日本の食”をテーマに共同で研究を行う共創プロジェクト「にっぽん食プロジェクト」を行なってきました。本プロジェクトの1年の成果として家政学部食物学科 飯田文子教授、ならびに実際に研究に携わった飯田研究室の学生を中心に考案した、新しい食の形“にっぽん食”の概念とその概念を元に学生が考えたメニューを発表する記者発表会を2023年3月7日(火)、JWUラーニング・コモンズかえでにて開催し、18のメディアが取材に来てくださいました。

記者発表会では、本学の篠原聡子学長によるミツカングループとの産学連携の意義と本学の歴史と食の関わりについての説明に続き、Mizkan Holdingsの中埜裕子代表取締役社長より、本プロジェクトの取り組みが「ミツカン未来ビジョン宣言」に繋がるものであることについてのご説明がありました。飯田教授より本プロジェクトの概要と学術的観点からの成果などを説明したあとに、学生2名が1年間の研究成果を発表しました。

(写真左)発表する飯田教授 (写真右)レシピパネルとともに実際のメニューを用意

若者特有の食意識。キーワードは共食と簡便さ

登壇したのは、家政学部食物学科の加藤奈々瀬さんと富沢千翔さん。本プロジェクトの開始時に、これからの食を担う若者特有の食意識は何なのかを探るため学生及び社会人へのアンケート調査を実施したそうです。その調査の結果、新しい食の要素として、“共食”と“簡便さ”というキーワードが浮かび上がってきたと言います。結論として、日本食の継承、社会問題の解決、大学生の受容性の3点を含めた新たな日本食として「共食」を軸にした要素を導き出したということでした。
加藤さんと富沢さんの発表は、はつらつとしてとても聞きやすく、質疑応答で記者からの質問に丁寧で明確に笑顔で答える様子は、メディアの皆さまからも大変好評でした。
発表会後の試食会では、自分たちの成果でもあるメニューを「美味しいよね!」と共感しながら試食している姿も印象的でした。

(写真左)加藤奈々瀬さん (写真右)富沢千翔さん

発表会を終えて

非常に緊張しましたが、貴重な体験をさせていただき光栄に思っております。試食会では、私たちが提案した献立を記者の方がおいしそうに召し上がる姿を見て、このプロジェクトに参加して良かったと感じました。この記者発表会を機に「にっぽん食」に興味を持つ若者が増えてほしいと期待しています。(加藤奈々瀬さん)

多くの方にご協力いただき、非常に貴重な経験をさせていただいたと感じております。未来を担う若者の一人としてプロジェクトに参加し、このような形で発信ができたことを嬉しく思うとともに、今後もプロジェクトの輪がさらに広がっていくことを願っています。また、この経験をこれからの自身の将来にもいかしていきたいと思います。(富沢千翔さん)

卒業後は、加藤さんは飲料品メーカーの開発職に、富沢さんは食品メーカーの研究開発職にそれぞれ進むそうです。今回の研究や発表会の経験をいかし、社会での活躍を期待しています。

試食会では6つのメニューが提供され、一緒に研究したメンバーも配膳をサポートした
左から、篠原聡子学長、今市涼子理事長、加藤奈々瀬さん、飯田文子教授、富沢千翔さん、Mizkan Holdings中埜裕子代表取締役社長、Mizkanマーケティング本部村重祐介部長
 にっぽん食プロジェクトの詳細と学生が考案した全メニューはプレスリリースをご覧ください。