新型コロナウイルス感染症に対応する学生への経済的な支援について

【新型コロナウイルス感染症に対応する学生への経済的な支援について(学長メッセージ)】(2020年4月28日掲載)

 新型コロナウイルスの感染拡大のため、つい数か月前までの日常が大きく変容している中、学生の皆さんは何かと不安を感じているのではないでしょうか。また、保護者の皆様には本学学生の健康や学習について様々なご心配をいただいていることと存じます。本学は、学生および教職員の健康を第一に考え、本学関係者が他者の健康を守る行動をとるために一連の措置をとってまいりましたことを、ご理解いただきまして、まずは厚くお礼申し上げます。

 本学では、4月7日に前期の授業を原則としてオンラインで実施することを発表いたしました。本学ホームページの特設ページ「新型コロナウイルス感染症に関する日本女子大学の対応について」でご覧いただけるように、教職員は文字どおり一丸となり、各種のきめ細かな情報の発信とともに、オンラインでの授業が支障なく実施できるよう、オンライン授業開始に向けての不休の取り組みを続けております。
 すでに4月23日には、授業科目の履修登録もオンラインで完了いたしました。今後学生による履修登録の確認及び訂正の作業を経て、遠隔(オンライン)授業は5月7日から開始いたします。通信状況で起こりうる事態も想定しながら、現時点で可能な限りの準備を進めているところです。
 ついては、学生の皆さんには通信環境の整備をお願いしております。緊急事態宣言によりキャンパスへの入構を控えてもらわざるを得ず、教室や各種施設が使用できない非常事態ではありますが、オンライン環境を整えていただくことにより日々の学びが可能になります。保護者の皆様にはこの点についてぜひともご理解を賜りたく、お願い申し上げます。
 なお、通信環境の整備につきましては、大学として早急かつ公平に実施できる支援策を慎重に検討いたしました結果、通学課程の学部生及び大学院生の皆さんに「遠隔授業特別支援金」として一律3万円を支給することといたしました。支給の方法は、確定しましたら別途お知らせいたします。今後もオンライン授業を行う間、想定できない事態が起きる場合もあると思いますが、学生の皆さんにも協力していただき、知恵を出し合いながらオンラインならではの授業を行ってまいりたいと思います。
 また、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動への影響も深刻になる中、経済的理由により修学が困難な状況に直面している方もおられることと拝察します。本学では緊急の経済的支援策を実施すべく「修学継続緊急支援金」の支給について現在検討していますので、詳細が決まり次第本ホームページにて発表いたします。どうか遠慮なくご相談ください。

 新型コロナウイルスは私たちの社会の在り様に甚大な影響をもたらしています。ウイルスと共存していかねばならない状況は続きます。こうした事態にあってこそ、学生の皆さんにはいつも以上に広く深く読書し、考察し、難局を打開するための強い精神力、自由な発想力、そして他者に対して思いを馳せられる想像力を培っていただきたいと願います。

 保護者の皆様には、不安に陥りがちな学生を励ましていただき、本学の教育に対して一層のご理解とご支援を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
 皆様のご健康を心より祈念いたしております。

2020年4月27日
日本女子大学学長
 大場 昌子

○「遠隔授業特別支援金」の支給について

遠隔授業特別支援金の支給方法等詳細は、以下の資料によりご確認ください。

遠隔授業特別支援金について(2020年5月15日更新) (489.93 KB)

○「修学継続緊急支援金」について

経済的理由により修学が困難な学生に対して、修学継続緊急支援金を支給します。

○学費の延納について

前期学費は所定の手続きにより、納付期限を7月末まで延長します(2年次以上の学部学生及び大学院生対象)。