フィリピン大学ディリマン校(UP)のプレ留学フェアを開催

2023.03.06

フィリピンからウマリ教授と研究メンバーが来日

フィリピン大学ディリマン校(UP)のプレ留学フェアを開催

フィリピンからウマリ教授と研究メンバーが来日

1月12日(木)、今春学術交流に関する大学間協定を締結し、交換留学生の往来が始まる予定のフィリピン大学ディリマン校(UP)のプレ留学フェアを開催しました。今回のイベントには、協定締結実現の立役者であるUPの国際研究センターのアンパロ・アデリーナ・ウマリⅢ教授(以下「ウマリ教授」)と、研究チームメンバーであるローリーンさん、フィリップさんの3名が来日しました。懇談会形式で本学の学生と顔を合わせ、教授たちから直接UPの特色をご紹介いただきました。

UPを紹介するウマリ教授

フィリピン大学ディリマン校とは?

●フィリピン国内の大学ランキングで常に1位の国立大学。イギリスの大学評価機関であるQS社の世界大学ランキングではアジア部門で70位にランクインしており、世界的に見ても非常に優秀な大学。
●学部は教育、理学、工学、社会科学、人文科学、教養、造形、音楽、経営、言語、行政、観光、建築、情報工学、医療保険、食品と多岐にわたっており、本学のどの分野の学生でも留学のチャンスがある。
●授業は全て英語で行われている。
●授業料免除の交換留学が可能。

フィリピン大学ディリマン校のキャンパス風景

ウマリ教授と研究チームの学生によるUPの紹介の後、本学の学生からの質問にお答えいただきました。さらにキャンパスの動画を放映してくださり、実際のキャンパスライフが見えてきました。
学生が一番驚いたのはその壮大なキャンパス。フィリップさんが「キャンパスの敷地面積は、東京ドーム2個分です」と、日本人がよく使う例えで教えてくださいました。敷地の中には、スーパーマーケットや飲食店、シネマやラジオステーションなどの娯楽スポットだけでなく、フットボールコートやオリンピックサイズのプールなど運動設備も充実しているそうです。他にも寮や郵便局、広いキャンパス内では自動車やバイクなども走る道路もあるため、一つの街のようですよとお話しされました。ショッピングモールには日本食のお店もたくさんあり、勉強が捗らない時はカフェに行くこともできるなど、勉強しながら生活するには申し分ない環境であることが分かり、学生からも喜びの声が上がっていました。また、UPは首都のマニラにあり、他の街へのアクセスも至便とのことでした。

住居学科の学生からの「どのような建築が学べるか?」という質問に対しては、「フィリピンでは、スペイン、アメリカなどさまざまな国がミックスされた建築を学べますよ」とウマリ教授。英文学科の学生から「どのようなサークルがあるか?」と問われたUPのメンバーは「ハイキング、ダンス、剣道、柔道、合気道、水泳などとにかくたくさんのスポーツサークルがあり、体育のクラスでダイビングの免許も取れますよ」と教えてくださいました。他にもキャンプやチェス、アーチェリーや散歩など面白いサークルもあるそうです。

学生の質問に答えるウマリ教授(右から3番目)

両大学の橋渡しとなったウマリ教授と福田教授

今回の大学間協定に至った背景のひとつとして、UPのウマリ教授と文学部日本文学科の福田安典教授による日本の古典芸能を介した交流がありました。ウマリ教授がJASSO(独立行政法人日本学生支援機構)のフェローシップ制度を活用して、日本女子大学で研究活動をされた時の指導教員が福田教授でした。それがきっかけとなり2011年、2015年とシンポジウムを開催し、10年以上交流を続けて来られました。
ウマリ教授は研究された日本の古典芸能を「鑑賞」から実際に経験する「実技」へと転換させ、学生自らが舞台に立ち、歌舞伎や能、文楽を演じる授業を行っています。


二人の教授にお話をうかがいました。

-これまでの日本女子大学との交流の中で、本学や学生に対してどのような印象をお持ちですか。
ウマリ教授:私が研究にきた時にとても歓迎してくださいました。学生は非常に真面目で礼儀正しく、福田先生の学生の皆さんは一生懸命学業に取り組まれていました。

-協定を締結することで、今後どのような交流を期待しますか。
ウマリ教授:今後さらに活発に交流できることを期待しています。

-UPの魅力を教えてください。
ウマリ教授:とにかくキャンパスが素晴らしいです。先ほどお話ししたように施設もたくさんありますし病院もあり、とても便利です。それに自然に囲まれているところも良い環境だと思います。

-ウマリ教授との交流の中で印象的だったことはありますか。
福田教授:2010年、ウマリ教授から日本で学びたいと受け入れ先のご相談があったとき、本学にお迎えしました。フィリピンの方々はあまり自国の文化に関心が無い傾向があるものの日本文化にとても興味をお持ちになるそうです。ウマリ教授はフィリピンで日本文化を教えてみたらどのような化学反応が起きるだろうかという壮大な研究をされていました。その時に私が日本の古典芸能の橋渡しをしたいと思いました。

-本学の学生にUPでどのようなことを学ぶまたは体験をして欲しいと思われますか。
福田教授:フィリピンの学生が日本に対する理解を深めるための架け橋になって欲しいです。

最後はウマリ教授からフィリピンのお菓子をお土産にいただき、楽しいひとときが終わりました。会を終えて、フィリピンへの留学に興味を持つ学生からは、色々な学部があって日本の大学と違うことも学べることを知り、さらに興味が湧いたと感想をいただきました。

今後、両大学間のさらなる活発な交流が期待されます。
前列:UPのメンバー(左からフィリップさん、ウマリ教授、ローリーンさん)
後列:左から福田安典教授、学生たち