協定・認定大学留学体験談 T.Eさん

協定・認定大学留学体験談 T.Eさん

家政部児童学科4年(留学時) T.Eさん

ウプサラ大学 / スウェーデン / 2021年度協定大学留学

留学先を選ぶ際に重視したこと

4年で培った幼児教育の知識を生かし、この大学先でより専門的に深めて十分に学べることができるか。実際にスウェーデンの現地の就学前学校で実習ができるか、教育の授業を幅広く履修することができるか。将来の人生計画から、基盤になる自分の力を育むことができる場所か。

留学先大学での授業選択で重視したこと

実際のスウェーデンでの教育を学ぶことを動機に、実践活動を含めた3週間の実習が授業の一環としてある授業を履修した。スウェーデンでの価値教育や民主的教育を中心に学べる授業、自身の興味ある分野である多文化教育を学ぶことのできる授業を履修した。また、スウェーデンは自然環境保護に対しての意識が高く、持続可能性のための開発の教育が日常的に行われているため、スウェーデンならではのトピックも取るようにした。

留学で得たもの

様々な困難な挑戦にも、貪欲に積極的に挑む姿勢や意欲を得ることができた。スウェーデンの生活において大切にされているラーゴム(Lagom)という、多すぎず少なすぎずちょうど良いという感覚を実際に自身の生活に取り入れたことで、勉強との合間に休みを十分に取り切り替えする重要さや、その時間を取ることで、自分の時間だけでなく他人の時間も大切にすることができる幸せを見出す力であると感じることができた。個人を尊重されていることを十分に感じ取ることができる国で生活をしたことで、将来へ向けての働き方や方向性が留学を経て明確になった。そして、念願の現地での就学前学校に実際に実習できたことが、四年間児童学科で学んできた幼児教育を最大限に生かすことができたと思う。

留学先大学で登録した授業科目

授業科目名
Education and Teaching: An International Process
授業概要
教育と指導をスウェーデンでの教育を主に含め、国際的な視点から深めていく授業。履修生は全員様々な国からの留学生であるため、ディスカッションや演習を通して他国から見る教育の在り方を追求できる。3週間の現地の学校での実習を含む。
コメント
3週間の実習を含む授業のため、講義と演習の勉強を元に実習に集中できる学びの多い授業
授業科目名
Education and Reform Strategies
授業概要
現代史におけるスウェーデンの教育制度の発展について、教育改革政策における重要な問題を履修学生同士でディスカッションする。毎回の授業前に授業で必要な文献についてポイントをまとめながらペアで話しあい、発表する。
コメント
スウェーデンの教育の歴史を学んだことで、現在の教育方針についてより深く学ぶことが出来た。
授業科目名
Introduction Of ESD in a Scandinavian Context
授業概要
スウェーデンや北欧各国で環境保護への取り組みを学び、教育分野で、児童へどのように環境問題への意識を向けるか、どのような学びを展開していくか話し合い、分析し、プレゼンテーションやファイナルペーパーとして記述する。その部分が試験の一部となる。
コメント
持続可能性な社会のための開発として特に力を入れているスウェーデンでの取り組みを学んだ。
授業科目名
Individual Project
授業概要
自身で教育に関連したトピックを決め、経過報告として毎授業ごとにある程度ペーパーを書き、他の履修学生に渡してフィードバックをもらう。演習以外の講義では、PH学生から論文の基本的な書き方や、掘り下げ方などを学ぶ。
コメント
論文の基本的な書き方や、教授、同生徒からのfeedbackを元に文章力や読解力が身についた。
授業科目名
Leadership in the classroom
授業概要
講義の合間に、1日フィールドスタディとして小、中、高等学校に訪問し、現地の先生の授業の進め方やジェスチャー、ボディーランゲージなどインクルージョン教育にあたりどのような工夫をしているか観察し、授業内で発表する。その経験を参考に、最終的に自身で模擬授業を行う。
コメント
実際に将来教育者としてどのような授業を展開していくことが大事か様々な視点から学んだ。
授業科目名
Language and Culture in the Classroom
授業概要
講義に比べて演習が多く、どの授業もディスカッションはあるが、この授業は特に発言する機会が比較的多め。教室での言語と文化として、児童の第二外国語の取得にはどのような障害があるのか、アプローチや方法論を分析していき、どのような授業が理想的なのか考える授業。
コメント
多国籍のルーツを持つ児童が共生していく中で生まれる差別的概念や様々な課題に、教育者としてどのような活動や試み、アプローチが必要なのか議論を深めていくことが出来た。