協定・認定大学留学体験談 N.T.さん

協定・認定大学留学体験談 N.T.さん

文学部英文学科4年(留学時) N.T.さん

オレゴン大学 / アメリカ / 2022年度協定大学留学

留学先を選ぶ際に重視したこと

・自分の専攻分野でどのような授業が開講されているか
・専攻分野以外でも興味のある授業があるか、授業科目のチェック
・寮やその他施設の設備、費用

留学先大学での授業選択で重視したこと

・自分の学びたいことと授業内容が合致しているか (科目名だけでは全ての内容を把握することができないため、気になる初回授業には、履修登録していなくても参加し、シラバスを確認したり、先生やGE、クラスの雰囲気を確認したりした。)
・課題の形式
・他の授業とのスケジュール

留学で得たもの

・適応力、柔軟性
・最後までやり遂げる力
・課題解決力: 困ったことがあっても、どこへ相談すればよいのかすら分からないので、事前に調べたり、周りに聞いたり、授業の課題で問題があれば教授やGEに助けを求めるなど、解決するための方法を自分なりに考える力が強化された。
・積極性、行動力:自分で動かないと助けを得ることもできないので、行動することへの怖さがなくなった。

留学先大学で登録した授業科目

授業科目名
LING 101 Introduction to Language
授業概要
言語研究の大枠を学び、言語学という学門を世界の様々な言語から身近な言語まで広く多様な視点で捉える授業。意味がどのように表現され、伝達されているのか、言語がどのように学習されているか、言語使用における権力と思考がどのように影響しているか等を学ぶ。
コメント
言語学の授業は日本女子大学でも既に学習していたが、英語を使用する人の視点から学習することは、日本語で学習する言語学とも異なり、興味深い授業だった。
授業科目名
WGS 101 Introduction to Women’s, Gender, and Sexuality Studies
授業概要
女性に関わるジェンダー、セクシュアリティ研究の入門となる授業で、それらが単に個人の特性であるという以上に、社会の様々な規則として機能していることを学ぶ。具体的には、大学における文化、食べ物、警察、メディア、スポーツ、投獄など広いトピックを扱う。
コメント
アメリカだからこそ!と感じられるようなジェンダーに関して広く、様々な視点から考えられるような授業で、履修した授業の中でも自分の中で新たな気づきが多く感じられた授業。
授業科目名
LING 201 Language and Power
授業概要
社会言語学に関わる授業内容で、主に言語に影響する社会の要素について考える。人種やジェンダー、年齢から消滅危機言語などのテーマを扱うが、教授が専門であるAfrican American Englishに関する授業が多かった。
コメント
扱ったトピックは社会言語学の授業の中で触れたことがあるものも多かったが、先生が毎回SNSなどからの実例も用いて講義をしてくれるので、アメリカではどのような事象が起こっているのか学ぶことができる面白い授業だった。また、先生もGEもとても協力的で生徒の質問や困っていることを快くサポートしてくれる。
授業科目名
LING 302 Introduction to Linguistic Behavior
授業概要
言語とその使用に関する様々な言語学の分野を学ぶ授業。言語学ではどのような研究分野があるのか知ることができる。言語生成の過程、言語学習、社会言語学、応用言語学などを扱う。
コメント
中間・期末課題として3回レポートが課され、内容は言語分析系の研究を自身で行う。課題設定やデータ収集、分析を自らでやらなければいけないのでハードではあったが、授業で学んだ知識を実際に研究に活用することができ、学びを実感できる授業だった。
授業科目名
SOC 207 Social Inequalities
授業概要
生活のあらゆる面に存在する社会的不平等に焦点を当て、階級、人種、性別というカテゴリーが交差して社会的不平等の基盤を構成していることを学ぶ。メディア、教育、家族、健康、文化、ジェンダー、人種など広いカテゴリーの中の不平等を考える。
コメント
社会的不平等の原因、再生産されるメカニズム、個人への影響等を講義、ディスカッションを通して学び、アメリカならではの社会問題も考える面白い授業だった。
授業科目名
J 201 Media & Society
授業概要
メディアが社会をどのように反映し、社会にどのような影響を与えるかに関して批判的に学ぶ。大きなテーマは、テクノロジー、経済、政治、イデオロギーとメディアの関係、メディアのコンテンツ、表象、メディアの変遷など。
コメント
初級の授業でも専攻でもなかったが、毎日自分が利用するメディアに関する大枠を学ぶので、とても興味を持てる授業だった。毎週クイズがあったり、試験もレポートもあったりと、課題は簡単ではなかったが、春学期に受講したJ320にも繋がる有意義な授業だったと思う。
授業科目名
PEF 205 Pilates Yoga Fusion
授業概要
ヨガだけでなくピラティスの要素も組み合わせながら身体を動かす。授業に参加している学生のヨガ経験に合わせて段階的にレベルを上げて教えてくれるので、初心者でも参加できる。
コメント
忙しい期末試験期間であっても出席することが息抜きになるような授業。頻繁にジムに行く時間を作れなくても、必然的に週2回は運動をすることができるので、健康維持にも勉強の息抜きにもなり、楽しかった。
授業科目名
LING 491 Sociolinguistics
授業概要
人がどのように言語を使用しているか、反対に、言語がどのように私たちや世界を形作っているのかについて学ぶ。具体的なトピックは、言語に対する固定観念から性別、人種、社会階級との関わり、言語と文化、言語教育、談話分析など広く扱う。
コメント
大学院生と共に学習する授業で、難易度も高かったが、専攻である社会言語学をアメリカの文化や英語との関わりを、実感を持って学ぶことができ、非常に得るものが多い授業だった。
授業科目名
J 320 Gender, Media, and Diversity
授業概要
ジェンダーと多様性という視点からメディアを分析し、メディア表現、施策、視聴者への影響にもたらすジェンダーやその他の社会的アイデンティティのカテゴリーに関する問題を、実際の映像や広告などを用いながら学ぶ。
コメント
今や私たちの生活に欠かせないメディアを様々な視点から批判的に捉えることができるようになった。ジェンダー、人種、階級等における多様性について、アメリカの多文化社会について考えることで、より理解が深まった。
授業科目名
WGS 331 Science, Technology, & Gender
授業概要
ジェンダーに関する問題に関してより専門的に、またテクノロジーとの関係にも着目する。イン
ターネットの発展とジェンダー問題の変化やSNSとの関わりなど、面白いトピックを扱う。評価課題は様々なバリエーションがあり、自分のやりたいものを選択することができる。
コメント
ジェンダー研究に関心を持っていて積極的に学習している学生が多く、ディスカッションも活発でとても刺激のある授業だった。日本ではなかなか気づけなかっただろう視点も多くあり、確実に視野が広がり、これからも興味をもって学んでいきたいと思えるような授業だった。