実践プログラム(海外a/b)

実践プログラム(海外a/b)

実践プログラム(海外)とは

コンセプト

実践プログラム(海外)は、いかなる環境においても、社会における様々な課題を見つけ、解決への糸口を探る力を養うための海外実習です。参加者は、敢えて、言語的、空間的、文化的な越境を経て、新しい環境に身を置きます。そこで、人々と触れ合いながら、現地の言葉による情報収集力、発信力を徹底的に鍛えるとともに、体験的、実践的に他者の文化を学び、自ら立てた問いについて、調査、考察を重ねていきます。その過程は、自分自身や日本社会を客観的に見つめるための時間にもなるはずです。そして、その貴重な越境体験から、自分が学び、考えたことを各自でしっかりと総括し、適切な手段を使って、対外的に発信・共有するところまでを射程に入れたカリキュラムになっています。

実践プログラムを通して、「様々な文化・地域・業界・フィールドにおいて実際的な問題を体験的につかみとり、問題の重要性を明確にしたうえで他者と共有できる力」を身につけます。

〇 いずれも2022年5月時点での予定であり、今後変更になる可能性があります。
〇 「費用目安」は、2022年1月時点の為替レートにもとづいています。
〇 各プログラムの詳細は、今後、随時公開していく予定です。

3つのステップ

  1. 実習前
    現地の人々と十分に交流し、情報を収集できるだけのコミュニケーション能力、外国語運用能力を身につけます。さらに、この実習の目的、問題意識、研究対象を明確化し、教員の指導と助言を受けつつ、実習の綿密なプランを自分で立てます。
  2. 実習中
    さらなる知識や情報を集中的に収集し、それまでにもっていた前提や問題に対するアプローチ方法を再検証します。定期的に担当教員とオンラインで連絡を取り、調査の中間報告をします。適宜、留学や在外研究の経験が豊富な教員から助言を受けます。
  3. 帰国後
    課題の発見・理解・解決の過程や結論について、想定される受け手を意識しながら、適切な表現を工夫し、ICTを活用して、社会に向けて発信します。

2つのカテゴリー

海外a

外国語試験のスコア条件や学内選抜がなく、 希望すれば誰もが履修できる新学部独自の実習です。
期間:半期(2年後期か3年前期)
学び:語学研修と現地調査 

海外b(協定/認定大学留学を利用)

海外の受入機関が求める外国語試験のスコアを取得した上で、学内審査を経て協定大学や認定大学へ留学します。これは、新学部に限らず、全学の学生が応募できる制度ですが、新学部では、この制度で留学をしながら、実践プログラムとしての学びを行います。
期間:1年
学び:学部正規授業の履修をしながらの現地調査

海外a

アメリカ 都市文化研究プログラム

(2年後期 開講)

ニューヨーク、フィラデルフィア等、アメリカを代表する⼤都市にある名⾨⼤学から⼀校を選び、その⼤学の附属英語学校にが提供する良質の英語プログラムを受講します。英語学修に加え、⼈、情報、⽂化、モノが⾼速で移動する世界における流通のハブとしての都市性に注⽬しながら、⾃分が取り組みたい問いを⾒つけ、調査を実施します。各⼤学は、世界トップクラスの充実したリサーチ環境を提供しており、そういったリソースをフルに活⽤しながら徹底的な調査を実施し、卒業研究に結実させます。

カナダ ナイアガラ・プログラム

(2年後期 開講)

カナダのナイアガラ地域は、豊かな自然に恵まれながらも、カナダ最大の都市トロントにほど近く、アメリカと国境を接するエリアです。2つの異なる国家の制度を行き来しながら生きる人々の生活を体験してみましょう。
英語学修は、比較的小規模なナイアガラ・カレッジの英語プログラムを受講します。また、世界屈指の観光地でもあるナイアガラ地域の歴史や発展を学びつつ、都市文化/産業にどのように自然/農業が関わっているかも観察してみましょう。

ナイアガラの滝

この地域では、国際的に有名な映画祭、半年以上にも渡って毎年開催される演劇祭など、芸術文化が地域振興に深く結びついています。長年に渡り、なぜそういった取り組みが成功しているのでしょうか。この興味深い地域についてよく観察し、問いを深め、現地調査を実施します。
 【費用目安】150万円程度 *滞在費込み、航空機運賃込み

フランス 西カトリック大学プログラム

(3年前期 開講)

アンジェの風景

フランス西部アンジェにある、西カトリック大学附属の語学学校CIDEFでフランス語やフランス文化に関する授業を受けながら、フランス文化を実際に体感し、理解を深めます。プログラムのテーマは、「フランス語の学びを深めることで見えてくる新たな世界とは?」「過去と現在のフランス文化の魅力はどこにあるか?」の2つであり、約4か月間の現地滞在中にこのテーマを各自の興味に応じて掘り下げ、答えを見つけることを目的とします。

越境ポイントは「日本とフランス」「日本語とフランス語」「日本と世界」のほかに「アンジェ(地方都市)とパリ(首都)」です。よって、アンジェだけでなく、その他の地方都市およびパリでも文化を体感することが必要です。このプログラムを通して、新たな感性や価値観を身につけ、地球人として生き、社会で活躍するための下地を作ってほしいと考えています。
 【費用目安】80万~95万円程度 *滞在費込み、航空機運賃は別

中国 河南師範大学プログラム

(3年前期 開講)

河南省の洛陽にある龍門石窟

河南省にある河南師範大学の提供する中国語学修プログラムを受講しつつ、中国歴代王朝の古都へのアクセスが良いという地の利を活かして、中国文化・歴史・社会などの学問分野とその関連領域の基礎を身につけます。4000年という厖大な年月の中での文化の変遷と継承について実地検証を通して理解し、自分の独自の研究テーマを発見し、それに対する調査を実施します。
 【費用目安】70万円程度 *滞在費込み、航空機運賃込み

海外b
(協定/認定大学留学制度を利用)

海外の受入機関が求める外国語試験のスコアを 取得した上で、学内審査を経て協定大学や認定 大学へ留学します。これは、新学部に限らず、全学の学生が応募できる制度ですが、新学部では、この制度で留学をしながら、実践プログラムとしての学びを行います。

この制度で留学する場合、大学から、一人あたり20万円から、最大で400万円の給付奨学金(支給額は変動する可能性があります)が授与され、経済面では大変手厚いサポート制度があります。
 
新学部では、このようなハードルがある留学を目指す学生に対しても、留学準備演習、特別仕様の必修英語授業、スタディ・アブロード・プログラム等を通して、きめ細かくサポートします。

協定/認定大学へ留学することが決まった新学部の学生には、独自の事前授業を用意し、留学先での授業や生活の準備を促します。留学中は教員によるサポート、帰国後は振り返りをし、留学経験をどのようにキャリアに活かせるかを考える事後授業を履修します。「留学した」という事実だけで満足することなく、その後のさらなるステップアップも視野に入れた指導を受けることができます。
 【費用目安】各留学先大学の授業料、滞在費、渡航費等。

スタディ・アブロード・プログラム

協定大学一覧

・米国:ウェルズリー・カレッジ、マウント・ホリヨーク・カレッジ、オレゴン大学
・英国:ノッティンガム大学、ウォリック大学、ブリストル大学、ヨーク大学、ランカスター大学
・カナダ:マギル大学
・フランス:ボルドー・モンテーニュ大学
・スウェーデン:ウプサラ大学教育学部
・韓国:梨花女子大学
・中国:河南師範大学
・台湾:静宜大学
・べトナム:フエ大学外国語大学