一貫教育

日本女子大学の一貫教育について

日本女子大学は、幼稚園から大学までの一貫教育を提供しています。その源流は、1901年の本学創立時に併設された高等女学校(1947年に附属中学校と高等学校に改編)、そして4年後の1906年に作られた附属豊明幼稚園と豊明小学校に遡ります。成瀬は幼稚園から大学までの教育体系をもつ必要性を唱え、他大学に先駆けて実現しました。
本学の教育理念は、個々の園児、児童、生徒、学生が自己を理解し、豊かな人間性と社会的責任を持ちながら、世界に貢献できるよう育成することです。そのために、「グローバル教育」、「STEAM教育」、「キャリア教育」の三つの柱を掲げています。人生100年時代において、また不確実性が高いと言われる社会において、女性が自己の可能性を最大限に引き出し、社会に積極的に参加し、自らの人生を築いていくことを目指しています。

グローバル教育

日本女子大学のグローバル教育では、児童、生徒、学生が世界的な視野を持ち、多様性を尊重し、世界で活躍できる人材として成長できるように様々な体験を通して学ぶ機会を提供しています。
語学力・コミュニケーション能力:本学では語学教育を通じて世界とのコミュニケーションにおいて自信を持ち、円滑に意見を交換できる能力を養います。主に英語習得に焦点を当て、国際的な環境での円滑なコミュニケーションを支援します。
主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感:本学では自学自動の精神を元に学ぶ本人の主体性を尊重し、積極的に新たな挑戦に取り組む姿勢を応援します。協調性と柔軟性を養いながら、責任感と使命感を持ち、社会に貢献する意識を高めます。
異文化に対する理解と自己のアイデンティティ:異文化に対する理解を深めることで、国際的視野を広げます。同時に、自らの文化的伝統を理解し尊重する事で、アイデンティティの確立をサポートします。
社会に貢献し、世界とつながりながらも自己を成長させるリーダーシップの育成を目指しています。

STEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)

日本女子大学は一貫教育においてSTEAM教育を重視し、文系・理系の枠にとらわれず、幅広い知識と能力を身につけることを目指しています。また、創設者である成瀬仁蔵の理念に基づき、私立女子大学として唯一の理学部を有し、理系女性研究者の育成に貢献してきました。
今日の急速な技術の進展により、社会は激しく変化しており、多様な課題が生じています。これに対処するためには、各教科の学びを基盤としつつ、様々な情報を活用し、統合して課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付ける能力が求められています。
本学ではSTEMに加えてA(Art- Liberal Arts)を含むSTEAM教育を推進しております。一貫教育においては、特に情報教育に力を入れており、情報の収集・分析・活用のスキルを養い、情報技術を活用して問題解決に取り組む能力を身につけることを重視しています。現代社会で必要とされる知識と能力を身につけ、未来を担うリーダーシップを養うことを目指しています。

キャリア教育

日本女子大学では、女性が人生100年時代において自己の可能性を信じ、キャリアを築き、成長し続けられるよう、キャリア教育の重要性を認識し、一貫教育において様々な取り組みを行っています。
女性が生涯において自己や社会と向き合い、人生の多様なステージにおいて自立しながらも成長し続ける事ができる様、その基盤となる能力や態度を育てることを目指しています。「自学自動」の精神の元、受動的な学習ではなく、問題解決型の学習を重視し、自ら課題を発見し解決する能力を養えるよう注力しています。
キャリアの形成に重要なのは、自己の力で生き方を選択していく能力や態度を身に付けることです。自己理解を深め、自己実現のための目標を設定し、それを達成するためのスキルや態度を習得できるよう支援しています。
また大学や生涯教育においては、キャリアの変化やライフステージの変化に対応するためのキャリアサポートプログラムも充実させています。就職支援やキャリアカウンセリングなどを通じて、女性が自己のキャリアを見つけ、目標を達成するための支援を行っています。

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