お知らせ
成瀬記念館
【目白】卒業展(1月14日(火)~3月4日(水) )
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会期
2020年 1月 14日(火) ~ 3月4日(水) -
開館時間
10時 ~16時30分(土曜日は12時まで) -
休館日
日・月曜日、祝休日、2月1日
1901(明治34)年、日本女子大学校(現在の日本女子大学)が開校しました。家政学部、国文学部、英文学部の三学部が設けられ、初年度は総勢222人が入学し、学問を志しました。
1904年4月9日、第一回生の卒業式が行われます。満開の桜のもと、121人が卒業証書を受け取りました。祝辞演説をした西園寺公望は、「今日の卒業は我東洋に於て正式に高等なる学科を修めて得たる女子を出した第一日」とその意義を述べています。
当時、女性への高等教育は一般的に認められていませんでした。たとえ日本女子大学校への進学を許されても、結婚などの様々な理由で退学する学生は少なくありませんでした。女性たちが卒業を迎えるためには、多くの困難を乗り越えなければならなかったのです。
学生たちは新しい時代への使命と期待、そして不安を抱いて卒業を迎えました。第一回生の卒業生総代は、「あはれ吾等が行くところ、姉ともたのむ先輩ありて、荊を刈り道ひらきて待ち迎ふるにあらず、おもへばかなしくこヽろ細き初旅なりや」という謝辞を残しています。
最初の卒業式から115年が過ぎました。卒業生は徐々に増加し、昨年度は1,537人が卒業しています。本展では、ご寄贈頂いた卒業論文、卒業証書、卒業アルバムなどをご紹介しながら、「卒業」を定点にして日本女子大学の歩みを辿ります。
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日本女子大学校 国文学部 第1回生 卒業証書(1904年4月9日) -
第25回生 卒業アルバムより「決議文」(1929年) -
第29回生 卒業アルバムより「学生ハンドブック」と「校旗」(1932年) -
家政学部 第41回生 卒業論文『満州に於ける野菜貯蔵と野草料理等』(1943年)