人生の土台となる確かな知識を求めて学んだ日々 人生の土台となる確かな知識を求めて学んだ日々

生活芸術学科(3年次編入学)

渡部さん
(50歳代 首都圏在住)

※渡部さんは卒業生です。

学科の垣根を越えた広い学びが、信じた道を進む勇気に

私はかつてフランス料理の専門カレッジで調理の技術を身につけ、東京で料理の仕事に就いていました。食材を作ることに興味を持ち、在学当時は、群馬県で無農薬の野菜や少量ながらワインに用いるブドウを栽培するなど農業に携わりました。また、傍らで雑貨の制作や洋服を仕立てる仕事をしていました。化学肥料をいっさい使わず、有機物を土に混ぜる栽培方法は、次第に土の状態を良くし、ビタミンやミネラルが豊富な美味しい野菜を育てるだけではなく、環境への負荷を小さくする持続可能な農法です。日本女子大学通信教育課程生活芸術学科に入学したのは、これら大好きな農業と雑貨制作、洋服の仕立てを仕事として続けていくためには、土台となる確かな知識を手に入れなければならないと思ったからです。

大学での学びは、被服の専門的な知識が雑貨や洋服作りに大いに役立ったことはもちろん、生活全般に関わる環境や消費生活の科目もあり、特に環境についての意識を高められたことは大きな収穫だったと感じます。学科の垣根を超えて学習できるので、食物学科での学習は私の “食と農”の仕事に直ぐに結びつきました。学びを通して、私の取り組んできたことは誤りではなかったと確信し、これからも続けていく勇気をもらいました。

また、在学中に食生活アドバイザーの資格を取得できたことも励みになりました。

学んだことは、問題意識を持つ姿勢と挑戦する気持ち

現在、横浜市に移住し、環境保全型の無農薬・無化学肥料の野菜栽培を本格的に始めるための準備をしています。群馬県で農業をしていた頃、野菜を買ってくださるお客様の多くは首都圏にお住まいの方でした。それなら生産する畑とお客様との距離を縮めれば、普段口にしている食材がどのように作られ、どこからやって来るのかがもっと見えやすくなるだろうと考えての移住でした。私は将来、有機農業に携わる人を増やしたいと考えています。そのためにも多くの人に選んでもらえる安全で美味しい野菜を私自身が作ることが必要だと思っています。

一緒に学んだ仲間が畑に興味を持ち、「遊びに行きたい。」と言ってくれたことも新たな土地での挑戦を後押ししてくれました。まず仲間達に、私が取り組んでいる栽培方法について理解を深めてもらうことが、将来への第一歩になります。テキストを読んでリポートを作成し、試験を受ける、あるいはスクーリング授業を受けるという通信教育課程での学びから実感したことは、知識を得るだけではなく、問題意識を持つ姿勢や決してあきらめずに挑戦する気持ちを身につけたことです。

(創設70周年記念シンポジウム「願いの扉」
第二部 卒業生・在学生プレゼンテーションより)

DEPARTMENT
INTRODUCTION

学科紹介

生活芸術学科

快適な暮らしと環境を考えるために、「被服学」と「住居学」の2分野から基礎的な専門知識と関連分野の幅広い知識を修得します。これらの知識をもとに科学的・文化的視野を持って、合理的な衣生活や暮らすための住空間を究明します。さらに、生活芸術学科の科目のほかに必要科目を加えて履修することで、中学校一種・高等学校一種「家庭」の教育職員免許状および学校図書館司書教諭の資格を得ることができます。また、木造建築士、二級建築士の受験資格や繊維製品品質管理士取得のための科目も配しています。

生活芸術学科