独自の「芸術・こども支援プログラム」で子どもたちが自由に自己表現する場を支援する
独自の「芸術・こども支援プログラム」で子どもたちが自由に自己表現する場を支援する

児童学科

小野京子特任教授

子どもの教育、養育環境に関心が高まる昨今、児童学科では、児童の心身の発達や、健全な人間形成の条件とは何かについて、必要な知識と技能を修得し、多方面から総合的に学ぶことができます。なかでも、音楽、美術、身体表現、児童文学といった芸術関連の科目が充実しています。私は「表現アートセラピー」という芸術療法関係の科目を担当しています。芸術療法について、これまであまり関心を持ったことがない方も多いと思いますが、芸術療法を学ぶことで自分自身を深く知ることができ、それを生活や仕事で活かせることを、より多くの皆さんに知っていただきたいと思っています。

近年子どもが学ぶ現場からは、本来自由なはずの子どもたちが、他人の目を気にして自由な表現ができないという声がしばしば聞こえてきます。そこで、本学通信教育課程では、教員や保育士などが子どもにかかわる際、芸術療法的なアプローチを用いて、子どもにより豊かで自由な表現の場を与え、子どもの健全な成長を支援できるように、という想いから、2018年4月より、「芸術・子ども支援プログラム」という本学独自の認定プログラムをスタートします。

教員の資質として、子どもたちが安心してのびのびと学べる場をつくることが重視されています。そのためには子どもと接する教員が自分自身を開放し、のびのびと自由に表現できることが必要です。そうすることで子どもたちは自由に表現できるようになり、自己肯定感の向上や、子ども同士のコミュニケーションの活性化につながることが期待されます。

こうした学びの環境をつくるためには、教員自身が、今自分はイライラしているなど、自分自身の心の動きに気付き、自分自身を知ることが大切です。芸術療法を取り入れると、自己を内省する力が高まり、さらに子どもたちと一緒に行うことで、その場を対等で安心できる場にすることができるのです。さらに芸術療法は、子どもたちが協働して活動を行うため、アクティブラーニングが重視される新たな教育の方向性にもマッチします。

この「芸術・子ども支援プログラム」は、児童学科が指定する単位を取得すると、卒業時に認定されます。本学に学びにいらっしゃる方々は、保育の場や教育の場に限らず、医療や福祉の現場などで、それぞれの個性や創造力を高めあい、必ずしもほかの人と一緒でなくてもいいのだという、多様性を認める学びの場を作ることができるでしょう。そして、それは子どもたちに限らず学生の皆さん自身が体験し、身に付けていただきたい力であると考えています。

(2018年1月インタビュー)
※目白キャンパス内の写真は、百年館高層棟屋上庭園「泉フロートガーデン」

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