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高校生活レポート




入学式(2019/4/9)



4月9日午後1時より、380名の新入生を迎え、西生田成瀬講堂で入学式が行われました。
入学式は器楽選択生徒による奏楽で始まり、校歌斉唱の後、校長先生から式辞、来賓の方々から祝辞をいただきました。声楽選択者による祝歌の後、在校生代表、新入生代表からそれぞれ言葉が述べられ、学生歌を歌って閉式となりました。
式典中、お祝いの言葉がかけられるたびに「ありがとうございます」と元気な声で返す新入生の姿が印象的でした。
式の後、新入生は3年生に誘導されてクラスごとの記念写真撮影、校内案内を経て、教室に入り、担任先生と対面して初めての終礼に臨みました。







生徒の言葉:在校生代表による歓迎の言葉

木々も柔らかな緑に色づき、満開の桜の花は、今日という良き日を祝福しているかのように思われます。長く続いた寒さに代わって、暖かく朗らかな春が新しい出会いを連れて今年もこの生田の山に訪れました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんを自由と伝統の中にのびのびと過ごす私達の一員としてお迎え出来たことを心より嬉しく思います。
皆さんは今朝、どのような思いで正門を潜り抜けたでしょうか。新しい出会いに胸の高鳴りを感じた人、見覚えのある顔に安心を覚えた人、初めての世界に希望とほんの少しの不安を抱えている人。きっと、それぞれ違った思いを抱きながら桜の絨毯の上を歩き、この講堂にたどり着いたことと思います。周りに座っている同じクラスの仲間たちには知っている顔ぶれだけではなく、新しいともの顔も沢山あるはずです。今日、その席に座ってから隣にいる同級生と言葉をかわしたでしょうか。新しいクラス、新しい仲間、新しい環境。皆さんを取り巻く多くの事が新しく初めての今、緊張してしまうのは当然です。最上級生になる私達も、二年前新入生の皆さんと同じような気持ちでその席に座っていたことを昨日のことのように覚えています。しかし、はじめの一歩を踏み出すことをどうか恐れないで下さい。難しいことではありません。まずは朝の挨拶から始めてみて下さい。小さなことではありますが、挨拶をきっかけに交流が深まり皆さんのこれからの物語に沢山の人が登場することになると思います。多くの人との関わりが皆さんに様々な考えや価値観をもたらし、皆さん自身の成長にも繋がっていきます。新しい出会いと自分から行動していく姿勢を大切に過ごして下さい。そうする中で、周りも良い刺激を受け、お互いにより良い一歩を踏み出すことができるはずです。
本日から晴れて高校生となる新入生の皆さん。これからの三年間は本当に濃くそして驚くほどに速く過ぎ去っていってしまいます。沢山の行事とクラブ活動、委員会に勉強など怒涛の日々が待っています。大変なようにも思えますが、やりたいことに全力で取り組むことができ、すぐに行動に移すことのできる環境が私達の学校には備わっています。時には悩み、道に迷うこともあるかもしれません。そんなときは周りにいる仲間や私達在校生そして、信頼できる先生方を頼ってください。この学校は本当に温かい学校です。それは互いの個性を認め合い高めあっていける仲間達と責任をもって団体を仕切る上級生、そしていつも私たちを見守り味方でいてくださる先生方がいらっしゃるからです。自由に自分らしく過ごしながらも沢山の方々に支えられ、守られながら私達の学校生活は成り立っています。これからの日々を過ごしていく中で皆さんもきっとその温かさを実感できることと思います。目の前の事に真剣に取り組めば自然と人は集まりそこに絆が芽生えます。この温かい環境での出会いを大切に、それぞれの絆をしっかりと培ってください。皆さんの限られた三年間が充実し、思い出深いものとなるように心から応援しています。 

生徒の言葉:新入生代表の言葉

春。夢と希望に満ち溢れた春。穏やかな季節の訪れを感じさせる今日、私達74回生は、それぞれの春の温もりを胸に抱き、新たなる挑戦を始めようとしています。
私は、小学生の頃から文章を書くことが好きでした。書くことは、自らの胸の内にある雑多な感情を視覚化する機会であり、自己発見をする手掛かりにもなります。この春休みの節目に、私は新たな成長の鍵を見つけようと、中学校三年間のノートや作品を読み返してみました。たった数年前なのに、自分の書いた文章は、初々しく歯がゆい拙さを含んでいました。字体はもちろん、文章校正から表現力、そして何よりも思考のまりに、成長が刻まれていました。書くことは、自らを耕すことに同じです。日々の感情の移り変わりや、目にした気色の移ろいは、今の自分にしか感じることのできない、かけがえのない宝です。だから、私は書くことが好きなのだと思います。
そして、私の経験の幅を広げてくれたのは、日本女子大学の自治の精神でした。自治とは、自分で治める、自分を治める、自分と向き合うの三本柱で構成されていると思います。今まで、沢山の自治に携わることで、私は想像を形にする楽しさと難しさを学びました。表立つ役目や作業だけではなかったけれど、自分の頭の中にある構想が、段々と自分達の手で形となり、一つの企画が成功したときの達成感は、何にも代えがたいものでした。自分と向き合い、真剣に取り組んだからこそ、粘り強く試行錯誤した先の「秘かな自信」が湧き出る感触を味わえたのだと思います。だからこそ、高等学校では、よりスケールの大きい自治に囲まれた生活の中で、様々な挑戦をしていきたいです。
「努力は必ず報われる」という言葉がありますが、努力したからといって、物事が上手くいくという確証はありません。私自身、今まで何度も失敗や挫折を経験してきました。しかし、演劇クラブの一員として演じた大切な小説、重松清の『きみの友だち』の一節が、私を励ましてくれました。「ゆっくりでいい、ちょっとずつでもいい」自分に見合わない背丈まで手を伸ばし、不器用にもがく子に、自分のペースで良いんだよ、と主人公が声をかける場面です。周りを見て焦る気持ちに振り回されて落ち込むことなく、自分がどのように成長できたかを知れば良い。努力がなかなか報われなかったり、自分の理想が先走り、現実が追いつかなかった時、私を励ましてくれたのがこの言葉でした。初めからすべてを完璧にするよりも、今いる場所から地道に努力を積み重ね、少し背伸びをしながらも、じっくりと走り続けることで、やがて自分だけの実力を手にしていきたい。そう思います。
高校生になった私は、これからも努力を怠らず、常に自分の可能性を探り広げられる人でありたいと思います。そして、努力を「しなければならない」のではなく、努力を「したい」と胸を張って言える人でありたいです。可能性に満ち溢れた新しい扉を開けて、仲間と共に学び続けることで、社会を知り、物事を多面的に捉えられる人になりたいと思います。
今日から紡ぐ同級生との新鮮な高校生活、切磋琢磨し合い、高め合える三年間を皆で築いていきます。先生方、職員の皆様、そして上級生の皆様、ご指導どうぞ宜しくお願い致します。