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2026/02/14

【4年生】告別講演記念講演「日本舞踊にふれる — 和の心と所作の美 —」

本校卒業生で日本舞踊花柳流師範の西原和先生をお迎えし、日本舞踊の魅力や和の心についてお話をうかがいました。
1時間目は、クラスごとの体験から始まりました。
靴をそろえて脱ぐこと、着物を着ているつもりでの座り方や立ち上がり方、正座でのご挨拶など、日常の動作を丁寧に行うことの大切さを教えていただきました。
一つひとつの所作に心を込めることで、自然と背筋が伸び、教室の空気も凛と引き締まりました。
日本の所作には、相手を思いやる気持ちや礼節が込められていることも学びました。

続いて、扇を手に日本舞踊のミニ体験を行いました。
扇の扱い方や名称、踊りの中での役割を教えていただきながら、大波や小波などの動きを表現しました。
日本舞踊は、実際に波や風が見えるわけではなく、動きによって情景や気持ちを表す芸能です。
目に見えないものを思い描く想像力が、思いやりの心を育むことにも気づきました。

2時間目は学年全体での講話です。
日本の伝統色や隈取りについてのお話に加え、扇や鈴、一本歯の下駄、晒し布といった小道具が生み出す表現の工夫を、実演を交えてご紹介くださいました。また、器の扱いや手元の所作など、日常にもつながる立ち居振る舞いについても教えていただきました。

国際的な交流が広がる今の時代だからこそ、自分たちの国の文化を知り、語れることは大きな力になります。
そして同時に、異なる文化や価値観を尊重し、その違いを大切にする姿勢もまた、これからの社会に欠かせないものです。
日本の伝統に触れながら、想像する力や思いやりの心について考える時間となりました。

*西原和先生は西原和総合舞踊教育研究所、花柳和舞踊研究所(和の会)を主宰。新国立劇場演劇研修所や大学・幼稚園などで舞踊講師を務め、日本舞踊を通して伝統文化の継承と普及に取り組んでいらっしゃいます。
また、花柳流総会において令和5年から令和8年まで花柳流花柳会理事長を務められ、令和8年より同理事会相談役に就任されています。