みんなの様子
2025/12/19
【4年生】国立西洋美術館キュレーターさんのお話
先日、上野の国立西洋美術館を見学したばかりの4年生に、同館のキュレーター(学芸員)として第一線で活躍されている久保田有寿さんが、「美術館の仕事とこれまでの歩み」と題してお話をして下さいました。久保田さんは本校の卒業生。ピカソをはじめとする20世紀西洋美術研究の専門家として、これまで様々な展覧会を担当されました。
お話は学芸員の仕事について、普通はなかなか見ることのできないバックヤードでの業務まで詳しく教えて下さいました。収蔵庫のラックにある数々の絵画、引き出しに並んだたくさんの指輪、地震で壊れないようにクッション材でぐるぐる巻きになった彫刻…ロダンの「考える人」を移動する場面では、「うわー、重そう!」という声が。また、大きな展覧会には、学芸員さんが4~5年前から準備を重ねると聞いた時には、子どもたちから驚きの声があがりました。
後半は、久保田さんが豊明小学校に入学してからの歩みをお話しいただきました。小学校で作文が好きだったこと。そして、中学校の国語の授業で書く力と読む力がさらに鍛えられたことが今、美術作品を読み解き、解説を書く仕事に役立っているとお話しいただきました。キュレーターになるための方法や、美術鑑賞のポイントについても詳しく教えて下さいました。
質問と感想の時間にはたくさん手が挙がって、時間が足りなくなるほど。4年生の心に響いたひとときとなりました。