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2024/03/25
【5年総合】1月 デジタル・シティズンシップ授業
1月、始業式から3日後の金曜日、一般社団法人メディア教育研究室代表理事、日本デジタル・シティズンシップ教育研究会副代表理事である今度珠美(いまど たまみ)先生をお迎えして、デジタル・シティズンシップの授業を行いました。本校は情報教育、ICTリテラシーの指導において、デジタル・シティズンシップ教育を導入しており、これまで教員研修でも今度先生に2回研修講師をお願いしております。現在も情報の授業などでデジタル・シティズンシップを扱っておりますが、今度先生に児童の授業をしていただくのは初めてでした。授業は5年1クラスずつ1時間と学年全体で1時間をお願いしました。
デジタル・シティズンシップとは「デジタル技術の利用を通じて社会に積極的に関与し、参加する能力のこと」です。授業では、ネットいう公共の場での行動の仕方を知り、そこにいろんな人がいることを理解して、善い行動を身につけることを目的としています。インターネットがとても身近になっている社会で、子どもたちが使わない、使い方が分からないというわけにはいきません。ネットいじめも今はピンとこない人も少なくないと思いますが、LINEやX、Instagramを目にする機会もあるでしょう。広い意味ではYouTubeも(コメントのやり取りができる)SNSです。この先、ネットでのトラブルに遭遇した時に、どう行動すれば良いか考えられる必要があります。今回の授業がその最初の機会になったかもしれません。
今回は“ネットいじめ、オンライントラブル“と”責任のリング“について授業をしていただきました。ネットいじめの授業では、お話を元に登場人物の気持ちを考えました。いじめの当人たちだけでなく、それを周りで見ている人についても考えていくことで、いじめに対して傍観するのではなく、行動者(アップスタンダー)になることが必要と学びました。また責任のリングの授業では、自分の行動が、自分だけでなく周りの人、さらに広い世界(社会)にもつながる(影響する)かどうかを考えました。自分とは異なる視点で考えると、範囲が広がることも気付きました。
この授業の宿題として、児童が授業内容と学んだことを保護者に説明しました。ご家庭でも改めて考える機会となったとのご感想も多くいただきました。
児童のふり返りには、アップスタンダーになりたいというものが多くありました。嬉しいです。が、実際に行動するのはかなりの勇気も必要で、難しいかもしれません。しかし、これからも日々の生活や授業でデジタル・シティズンシップを意識していくことが、児童の意識を育てると思い取り組みを続けていきます。