みんなの様子

2023/12/11

【5年総合】6月 哲学対話

学校法人茂来学園 大日向中学校で教頭・国語担当をされている関康平さんをお招きし、「哲学対話」の導入を行いました。
哲学対話は、『友達は多いほうが良いの?』『なぜ勉強をするの?』などの正解のない問いを、みんなで考えます。誰が正解という問いではないので、教師=大人も一人の参加者として子どもと対等の立場で参加し、お互いがじっくり向き合う時間となります。大切なのは他の人の発言をしっかりと聞いて、ゆっくりじっくり考えること。話したくなければ話さなくてかまいません。
各クラス2つの円を作り、自分たちが選んだテーマについて対話が始まりました。授業後の児童の日記より一部抜粋して感想を紹介します。
「今回考えたテーマは『人はなぜうそをつくのか』です。私たちのグループでは、自分を守るため、相手に好奇心を持ってもらうため、相手によく思ってもらうため、など、たくさん出てきました。その中で、私はみんなと違う考え方がひとつありました。それは『親しい人にはうそをつかず、親しくない人にはうそをつく』という考えです。私は今まで『親しい人にはうそをつき、親しくない人にはうそをつかない』と思っていました。(途中、抜かします)この日記を書いていて、確かに友達の考え方のほうがよいかも、あっているかも、とぐちゃぐちゃになりました。でも、『あっている』そんなものはないのではないか、とも思いました。」
「私は哲学対話をしていると、不思議と心が落ち着いて、水面に立っているような不思議な感覚におちいりました。この感覚が癖になってしまったようで、また哲学対話をやりたいなと思います。そして、もっといろんな人に哲学対話を知ってもらいたいです。」
子どもたちは哲学対話の問いを通して自分自身を見つめ、対話を通して変化していく自分を楽しんでいるように感じられました。各クラス、その後も哲学対話を続けています。