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授賞対象



公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)東日本支部 標準化を考える会



授賞理由



JIS L 4129子ども用衣料の安全性-子ども用衣料に附属するひもの要求事項」標準化における貢献に対して



 

 2007年頃から、わが国では子ども服の安全性に目が向けられ始めた。これを受け、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会東日本支部標準化を考える会(以下、NACSと記す)は衣服の安全性、特に子ども服の安全性に関する調査研究を実施し、報告書として「子ども服の安全性と標準化についてI(2011)、II(2012)」、「保育の場での子ども服について聞き取り調査(2012)」をとりまとめ、子ども服の安全性に関する標準化の必要性を明確化した。この間、様々な機関との意見交換やセミナー等を通して標準化の可能性を検討するとともに、標準化の必要性を社会に向けて継続的に発信した。

 このような活動の結果、経済産業省は2012年に子ども服の安全性のJIS化検討会を立ち上げ、さらに2013年には子ども服の安全性に関する標準化委員会を設置しJIS原案の策定に着手した。NACSはこの委員会の共同事務局を担当した。この委員会で審議・策定された子ども服のひもの安全性に関するJIS規格原案は、2015年12月にJIS L 4129として制定公示された。JIS L 4129制定後、NACSは様々な講演会やメディアを通してJIS L 4129(よいふく)の普及・啓発に尽力した。

 NACSの活動を契機として制定公示されたJIS L 4129は衣料品業界のみならず一般財団法人日本繊維製品品質技術センター、一般財団法人カケンテストセンター、一般財団法人ボーケン品質評価機構、一般財団法人ニッセンケン品質評価センター等の検査機関にも大きな影響を与えた。そして、このJIS規格の公示によって子ども服の安全性や子どもの日常生活の安全性を大きく改善できるため、NACSの貢献は今年度の家政学部賞テーマである「安心安全」にも深く関わると考えられる。このような意味で、JIS L 4129の制定公示に至らしめたNACSの一連の活動は非常に高く評価できる。

 以上の理由により、NACSの「子ども用衣料の安全性」に関する標準化活動に対して家政学部賞を授与する。